スーパーへ行くと、毎回チェックするところがある。おつとめ品コーナーだ。
冷蔵品は他の商品と並んでおつとめ品が置かれていることもあるので、ここも値札をよく見る。

おつとめ品を見つけると、食べ切ることができる分だけカゴに入れる

おつとめ品を見つけると、ざっと鮮度と痛み具合を見て、これなら明日まで保つか、今日中に食べるべきか、はたまた値段に見合わないからと諦めるべきかを考えて、食べ切ることができると判断した分だけカゴに入れる。

心配しなくても、主婦の大先輩にはおつとめ品を上手に利用する人がたくさんいる。私が全て買う必要はない。

魚はその日中に頂く。あんまりドリップが出ているものは断念することが多い。
肉類は傷み具合にもよるが、大体翌日まで持ち越せる。心配なら、ドリップが多いものは避けた方がいい。

翌日以降になるようなら、早めに冷蔵庫のチルド室に入れる。肉は腐りかけくらいが美味しいらしいが、さすがに腐ってしまっては食べられないから気をつけている。

野菜類はまちまちで、痛み具合次第だ。ただ、かぼちゃは結構保つ。芋類も比較的保つだろう。長芋なんかはそもそもの期限が長いので、置いてあれば買ってしまうことがほとんどだ。

油揚げは賞味期限間近でも、油抜きをして食べやすい大きさに切って冷凍しておけば保つ。お味噌汁のおかずにちょうどいいし、なんなら油抜きをした日におかずの一品として、大きなままフライパンで焦げ目をつけて、大根おろしと醤油やポン酢などで頂いても良い。おろし生姜も合う。

生姜はお徳用の傷みかけでも大丈夫。すりおろしたり、スライスしたりして製氷皿で凍らせて、タッパーなどで冷凍保存しておけばしばらく使える。お徳用の袋の裏面に詳しい保存方法が書いてあることが多い。その代わり、買ったその日に加工しないと、忘れてカビさせることも多い。

傷みやすいものや、傷みがはげしいものから使って、長く保つもの以外は2日で食べ切る。
長く保つものも、油断せず早めに頂く。
結局腐らせてしまったら、食べ物もお金ももったいない。最初は少しずつ買った方がいいかもしれない。

食べるのに困る人がいる一方、年間13億トンの食品が捨てられている

ちょっと面倒だけど、わざわざおつとめ品を買うのにはわけがある。

安いから、ももちろんあるけれど、フードロスが気になるからだ。フードロスについては、最近言われることが多いから、知っている人も多いだろう。

世界には食べるのに困る人がいる一方で、年間13億トンの食品が捨てられ、日本でも年間約612万トンの食品が捨てられている。年間13億トンというのは、総生産量の3分の1に当たるそうだ。

野菜などを育てた経験のある人なら知っているだろうけれど、食べ物を作るのは大変なことだ。それなのに、こんなにたくさんの食品が捨てられているのは、本当にもったいない。
それに日本は、食品を半分以上海外から輸入している。それなのに捨てているというのはおかしいし、それならその分を他の国で使って欲しい。

そもそも、肉も魚も野菜も生きていたものだ。命を頂いているのに、それを粗末にしてはいけないだろう。

周りのことを考えて。世界のために、ほんのちょっとの気遣いを

しかし、あんまりおつとめ品を購入すると、周りの目が気になるのも確かだ。
安いものをただ求めているのではないのだと、アピールのつもりでちょっと高い国産小麦や、てん菜糖も購入する。もちろん普段から使っていて、いいものだと思うから、少し高くても購入している。

家での調理の時は、大根の葉も刻んで味噌汁に入れ、大根の皮もよく洗って細切りにして味噌汁に入れる。

よく洗って食べやすい大きさに切れば食べられるのだということは、ネットでレシピを見て知った。ポン酢漬けにしてもおいしいとあった。

にんじんは傷んでいなければ、皮ごと野菜専用に使っているタワシでゴシゴシ洗って使ってしまう。生で食べる時に気になるようなら、生食の時には剥けばいい。キャベツの外葉も炒め物にすれば問題ない。ブロッコリーの茎も、硬い外側の部分を取り除いて茹でるとおいしい。つぼみの部分と一緒に茹でて頂いている。

ちょっと手間かもしれないけれど、少しは食費が浮く。ゴミも減る。

皆が幸せな世界になるには、一人一人がほんの少し、周りのことを考えて気を使う必要があると思う。

私も少し貧乏を経験したけれど、日本という裕福な国に生まれたからには、世界のために、ほんのちょっとの気遣いをする義務があるんじゃないかと思えてならない。

(参照: 農林水産省HP 「食品ロスの現状を知る」)