ドンドンドンドン! 開けてくださいよ! いるのは分かってるんですよ!
………また来たのか。勘弁してくれ………。私のことは放っておいてくれ………。
これは私と家に来る取り立て業者の話ではない。私と生理の話である。ちょうどこのエッセイを書いている今も、生理痛と頭痛に悩まされながら書いている。誰がどう見ても「早く休めよ!」と思うだろう。そんなことは分かっている。早く休んだ方が良いのは、重々承知のうえだ。だが、生理への鬱憤を文字に起こしたくて仕方がない。
中学の頃に初潮を迎えたときは問題なかったが、年々酷くなっていった
中学生になった頃、周りに遅れながらもやってきた初潮。その頃は特に問題もなく付き合っていた。
ところがだ。高校生になった途端に、生理時の体調に変化が起き始めた。まず、生理痛が重かった。冷や汗をかき、動けなくなるほどだった。山の上にある高校に通っていたため、生理時の登下校はとても辛かった。冬の教室はとにかく寒く、体が冷えれば冷えるほど生理痛は酷くなる一方だった。貼るカイロと毛糸のパンツは、必須アイテムだった。
大学生の頃は、さらに酷かった。生理痛が重く、授業中にトイレに行くも動けなくなり、親に迎えに来てもらったこともあった。バイトを休んだこともしばしばあった。この頃すでに、高校時代の必須アイテムは意味をなさないようになっていた。
社会人になってからは、それまで以上に体調の変化が激しかった。症状が生理痛だけでなく、頭痛と吐き気を併発するようになり、毎回、最悪のトリプルパンチをお見舞いされることとなった。貧血を起こして気を失い、居合わせた人達に助けてもらったこともしばしばだ。
生理痛が酷く、私にとって「鎮痛剤」は手放せない存在だった
年々、鎮痛剤が効かなくなってきて、どんどん飲む回数、日数が増えていった。あまり良くないことなんだろうなと思いつつ、生理痛のことを考えると鎮痛剤が手放せなくなった。
鎮痛剤の飲み過ぎからか、体がよく冷えるようになった。私の勝手な想像だが、鎮痛剤に含まれている解熱作用のせいではないかと思っている。
冷静に自分の生理について客観視すると、なんとなく気付いたことがある。それは、年齢と共に運動量が減り、不規則な生活を送ってしまうようになった…ということだ。社会人ともなれば、デスクワークで同じ体勢のままでいることが多く、休日も家でダラダラすることが増えた。
生理には、生活習慣が影響すると聞いたことがある。諸説あるだろうが、自分の生理時の体調の変化は、おそらくこれに当てはまっているのだろうと考える。
客観視して気付いた点は、改善する余地がある。だけども、一気に始めて飽きてしまうことは目に見えている。
私は自分の「生理」と向き合うために、生活習慣を改善していった
そこで最近では、少しでも運動をするようにと、寝る前にストレッチを取り入れている。また、鎮痛剤の飲む回数を減らすために市販の某医薬品を飲むようにしている。
薬を変えてからというもの、生理痛、頭痛、吐き気の軽減効果がみられた。鎮痛剤の量が減ったからか、体の冷えも改善されたと感じている。おそらくこの薬は、私の体質と合ったのだと思っている。
これらの試みは始めたばかりで、効果はこれからに期待したいと思いつつ、自分の生理と向き合っていきたいと考えている。そして、改善がみられないようなら、病院に行くことも選択肢の1つとしておこうと思っている。
日々の体調や過ごし方に左右されて、症状に反映されるなんてたまったもんじゃない。私からすれば、家族や友達、会社の人との付き合い方より、生理との付き合い方の方が難しく感じるのだ。
上手い付き合い方を模索させられてる私は、生理という掌で転がされていると言っても過言ではない。私はこれまでもこれから先も、生理に立ち向かうチャレンジャーなのだ。