家でも、学校でも教えてもらえなかった「布」ナプキン。
初めて生理がきた中学生の頃から23歳までの約10年間、当たり前のように「紙」製を使って捨てていた。

海外生活で生理用品に興味を持ち、初めて存在を知った布ナプキン

周りで布製を使っている人がいなかった私が、なぜ布ナプキンを使っているのか。
海外での生活で、日本製の紙ナプキンの良さを実感した。
ふわふわの肌触りが、まず生理用品について興味を持ったきっかけ。
当たり前のように毎月過ごしていたのに、生理についてあまりにも知識がなかったことに気付いた。

そこで、初めて布ナプキンの存在を知った。
今の時代に布?
面倒くさそう……、漏れそうで心配……。初めはそう思っていた。
図書館やネットで、布ナプキンのことを学んだ。
メリットもあるけれど、もちろんデメリットもある。
紙製は薬局はもちろん、スーパーやコンビニで気軽に購入できる。
布ナプキンは世間に浸透していない分、お店で目にすることも少ない。
使ったナプキンを捨てずに持って帰る。
1回のトイレにかかる時間が長くなった。

でもそれって……、妊娠して気付いた、生理の大切さ。
お母さんが生理の日々を過ごすから、命が生まれてくる。
そんなに大切な生理の時間を、「面倒くさい」「鬱陶しい」と感じていた自分。
少し、大人になれた気がした。

使い捨てしない分、自分と向き合う時間が増え「生理」が特別な存在に

布ナプキンを使い始めてからの生理生活は、ひどいときは仕事に行けないほど重かった生理痛が和らいだ。
蒸れが気になっていたが、着けているのを忘れるくらい快適になった。

使い捨てしない分、ナプキンを「洗う」時間、「干す」時間ができた。
自分の経血の状態を見ることで、自分のことが好きになれた。
ナプキンを洗う時間をもつことで、自分を向き合う時間ができた。
トイレで取り換えてポイっ!としていただけのものが、自分を変えてくれた。

漏れが怖い人は、日中は布、夜は紙でもOK。量が多い人は、最初の1、2日は紙でそれから布。そんな感じでトライしてみるのもあり。
ちなみに私は、漏れも怖いし量も多いほうだけど、ずっと布。
漏れたこともありません。
布製だから、自分の好きな柄やデザインで手作りすることもできる。毎月使うものを手作りすることで、大切にできる。
面倒くさいと思っていた「生理」が女性だけが味わえる「特別」な存在に変わる。

生理って、楽しい!心の余裕を見つけられるようになった

今の時代、生理がこようが女性も毎日働いている。
生理休暇が認められている会社も多くはなく、生理痛が重かった私は上司に「生理がくる日に休みの希望を出して」と言われたことがある。

私の時代は学校で男女が別々になって生理の授業があった。
生理について理解してくれる男性も、多くはない。
同じ女性でも、生理の度合いは人それぞれだからわからないこともある。

気分が落ち込むのも、自分が訳が分からないのに周りにいる人にわかるわけない。
それが喧嘩に繋がって、さらに暗い気持ちになってしまうことも……。
周りに対して理解してよと思っていたこと、もしかしたら自分も理解できていなかったのかも?
まずは自分が自分の体を大切に、向き合う。
そうすることで自分の心が変われば、周りも自然に変わってくる。
自分が伝えたいことは、しっかりと伝える。

何が変わった?
一番は、自分の心の余裕を見つけられるようになったこと。
生理って、楽しい!