私はまもなく30歳になる。投稿できる最後のコラムとして、「私と生理」というテーマはすごくふさわしい気がした。
初潮から約18年、生理と向き合い続けてきた。

「生理に負けるか!」苦痛だったが、がむしゃらに生きてきた10代

初潮を迎えたときのことはあまり覚えていない。小学校5年くらいだったような気がする。
友達と出かけた日の夜、下着に赤いシミのようなものがうっすらついている気がした。

そのことを母親に伝えた気がするけど、覚えているのはそれだけ。いつから定期的に生理が来るようになったのかはまったく覚えていない。気づいたらなんとなく母親と同じ生理用品を使い、お腹が痛くなると母親の薬を勝手に飲んでいた気がする。

覚えているのは、なんとなく「生理」という言葉を使うのをためらっていたことくらいだ。
それはきっと母親自身が生理にマイナスイメージを持っていて、「生理は嫌だ、辛い」と話していたので、なんとなく話しにくかったからな気がする。

それから中学生になり、部活はソフトテニス部に所属していた。生理期間中の部活は本当にしんどかったし、夏の体育の授業で生理を理由に水泳を休まなければいけないのも苦痛だった。

高校時代、大学受験と生理がかぶってしまったこともあり、女子は不利だ!なんて思った時期もあった。10代は生理イコール嫌なものというイメージだったが、若さゆえにがむしゃらに生きていけたので、「生理に負けるか!」という気持ちを常に持っていたような気がする。

PMSに悩まされた20代。ピルの効果でPMSや生理痛が緩和された

20代は生理と向き合い続けた。

生理用品によるかぶれで皮膚に湿疹ができてしまった。病院で患部を見てもらうのは嫌だったが、ひどくなってしまいどうしようもなく、病院にいった。

それを機に少し抵抗があったが、布ナプキンを使ってみることにした。次第にかぶれも良くなり、体質も改善されたように感じる。布ナプキンについてのブログを書いていたこともあるくらい、布ナプキンの虜になった。

しかし、PMSには悩まされていた。自動車教習所の教官の前で突然涙が出てしまったり、自分では抑えきれないくらい情緒が不安定になってしまったり。

ただ、PMSの知識を当時はあまり持っていなかったので、どうしてこのような状態になってしまうのか自分でも分からなかった。

この頃、避妊目的でピルを使い始めた。
ピルイコール避妊というイメージしかなかったが、使い始めるとPMSや生理痛の症状が緩和されて良いことばかりだった。ピルを使い始めると精神的にもすごく安定し、自分で生理の期間を調整することもできた。

ただ、やっぱり生理についてはオープンに話すことができなかった。理由は特にないのだけど、なんとなくタブーな気がしてしまうのだ。

ピルとは結婚するまで8年くらい付き合ったと思うが、結婚してピルをやめた。正直しんどいときもある。
現在はPMSの期間は病院で処方された漢方を飲むようにしている。

「生理は自分いたわる期間」。生理の期間は頑張らなくて良いんだよ

10代から生理に向き合い、もうすぐ30代。
最初は生理にマイナスイメージを持っており、若くて活力あるときは「生理のときだって頑張りたいのに!」とがむしゃらに生きてきた感じがある。

それが今は「生理は自分いたわる期間」と捉え方を変えることができた。今では友人の中にもピルユーザーが増えて、みんなそれぞれ生理について悩みを持っていることが分かり、いくらかオープンに話せるようになった気がする。

生理の期間はやっぱりしんどいなー、と思うのが正直なところ。生理休暇という制度があったとしても、なかなかそれを使うには勇気がいるし、気軽に生理休暇が使える環境になればいいのになー、と思う。

それでも、生理があることって素晴らしいことなんだよ、と私は伝えたい。人それぞれ症状が異なるから、自分と向き合いつつ、各々に合った対処法を探していくことが大切だよね。

頑張りすぎている女性へ、生理の期間は頑張らなくて良いんだよ。
そんなふうに私は伝えていきたい。