つい数分前にバッチリメイクを決め終わった。
私とメイクの関係は、肌身離さず握りしめるお守りのようだ。
そして、誰かのためではない。私を自信のベールに包み込むためにするんだ。
メイクによって強さに満ちていく私の、メイクルーティーン
私のメイクルーティーンの流れに合わせ、ひとつひとつのメイクパーツによって強さに満ちていく本日の私をお届けしよう。
まずは寝ぼけ顔についている汗とボケた表情を洗顔フォームで落とす。そしてつけ心地がとっても気持ちいい化粧水と乳液をつける。
この瞬間がとっても好きだ。朝の爽やかさを感じて、「よしっ。」と大好きなメイクをはじめる。
ベースを整える。ここは大学1年生のときから、口コミが良さそうな化粧品を何度も買っては失敗を繰り返したパーツ。
やっと最近、私至上最強の下地づくりの組み合わせを見つけた。過去の自分のがんばりを心の中で讃えてあげるのもルーティンのひとつ。
次に取り掛かるのはリップベースとアイブロウマスカラ。このペアにも懐かしい思い出がある。
大学生デビューと同時にメイクを始めた。プロも手掛ける仲良しの美容師お姉さんに入学お祝いとしてメイクを教えてもらったことがある。ここで「この2つに合わせて、周りのポイントメイクの色味を調整するというのよ」と教えてもらってからプロっぽい!と感動した。
プロっぽいメイクを自分にほどこしてあげたいので、あれから5年以上ちゃんと実践している。
今日のチークはミルキーなアイブロウに合わせて薄めにチークを入れることにする。
常に私のそばにいてくれるメイクと作った、たくさんの思い出
ここからは目周りにはいる。より一層気合も入る。
私は韓国アイドルのような強くてかっこいい女性になりたいから、目尻がきれいなカーブを描きながら、つり上がったアーモンドアイを目指している。元々のたれ目から印象をがっつり変える技があるんだ。
これはルックスコンプレックスだった過去の私が友達に撮られた写真やインスタのストーリーを何度も見返して、メイクの魅せ方を研究したたまもの。
ああ、そういえば、醜いと自己否定してしまう自分を変えたくて、とにかくメイクにこだわってきたな。
中高時代にはミュージカル部に所属し、憧れの宝塚の娘役さんに少しでも近づこうと3日くらい徹夜して舞台メイクを研究した。
大学に入ってからは、大好きだった人から「目のかたちもメイクも素敵だね」と言われて舞い上がった。でも結局実らず悲恋となる。と、今では慣れた手つきからは離れた頭の中で思い出を振り返ることが多い。
メイクは常に私のそばにいてくれる。その分思い出もたくさんだ。
メイクは誰のためでもなく、私のため。今日の私も最高だ
過去にふけりすぎた。メイクプロセスに話を戻そう。
次のアイラインは命。「ももんぬのアイラインの引き方が好き!」って周りに言ってもらうことが多いくらいこだわりがある。今日もいつも通りの私の目を一番輝かせる引き方にした。
アイラインは思うようにいかず、「下にずれたあああ!!!」と叫ぶ日も多々ある。
でも大丈夫。メイクは誰でもなく私のためにメイクしてるんだ。綿棒でささっと整えて私が満足すればそれでいい。
最後にアイマスカラで目をくいっと持ち上げて、かっこよく仕上がったアーモンドアイの形に合わせて眉毛を整えて終了!
今日の私も最高だ。
お守りメイクをちゃんと身につけたことを確認して、家を出る。