長濱ねる賞発表!「共感、ハグ、膝打ち。色んな感情が巡り、皆様のエッセイに救われました」
長濱ねる賞「わたしの見せ方、見られ方」
お待たせしました!「わたしの見せ方、見られ方」の長濱ねる賞を発表していきます。たくさんのご応募の中から、特別審査員の長濱ねるさんに特に心に響いたエッセイを選出していただきました。ねるさんの講評とともにご紹介します。
お待たせしました!「わたしの見せ方、見られ方」の長濱ねる賞を発表していきます。たくさんのご応募の中から、特別審査員の長濱ねるさんに特に心に響いたエッセイを選出していただきました。ねるさんの講評とともにご紹介します。
皆さんのエッセイ、全て読ませていただきました。最高です。最高すぎました。大声で伝えたいです。わかるよーーー!と強く共感したり、そんなことないんだよとハグしたくなったり、なるほどと膝を打つ文章に出会ったり。今回は、賞ということで、いくつか選ばせていただいたのですが、本音は全ての皆様に感謝を伝えてまわりたいです。そのくらい皆様のエッセイに私自身が救われたのです。
「私の見せ方、見られ方」このテーマを決めてから、自分自身でも改めて考えてみました。本当の自分ってどこの部分だろう、誰に接している時が素の自分なのだろう。投稿してくれた方々の中にも似ている方がいたのですが、私も人一倍、心に厚着をして過ごしています(人それぞれだから、薄着に見えてる人もたくさん着込んでるのかもですが)。世に見せている自分、仕事現場での自分、地元の友達との自分、家族の中での自分。一枚ずつ脱いでいってみると、表れた素っ裸の自分はとてもとてもとても小さくなっていました。クシャって潰したらすぐに形が無くなっちゃいそうなくらい、真ん中にある自分は擦れてしまっていたみたいでした。消えそうな蝋燭の火を手で囲うように、自分が思う本当の自分を、そっと覆う事しかできないのですが。だけど、人に迷惑かけなきゃたまに嘘ついたり、悪いことしたりしてでも、色んなものをかわしながら、生き繋いでいっていいんだよな。皆さんのエッセイを読んで、自分に対してそんなふうに想うことができました。
「自分の魂守るためなら なんぼだってあかんことしていいからな」大好きな西加奈子さんの言葉です。エッセイを書いてくださった方々に、そして「かがみよかがみ」の読者の皆様に、この言葉を共有したいなと思いました。生き辛いけど、どうか自分を守り抜いて、一緒にこの時代を生きていけたら嬉しいです。何度も何度も自分に向き合ってきているんだと思います。自分と向き合うのは1番面倒だし疲れるけど、それをしてきたんだろうな、と。皆さんが抱えてきた想い、本当に本当に伝わりました!!素敵な文章をありがとうございました!!!どうか皆さん一人一人が、今のままでありのままでいられる世界でありますように。
「自分磨きの奴隷」ハッとした。「『為に』の奴隷」も初めて聞く言葉だった。友達に合わせて好きになった漫画、誰かに褒められるために買った服、仕事のために見る映画。確かに全部好きなはずなのだけど、自分の好きって何だっけ。自分が目を向けてなかったところに目を向けるきっかけになってゾクゾクした。もっと素直な感覚で、ときめくものに触れていっていいんだ。橋本さんの締めの文たちが特に特に素敵で、救いの言葉でした。
“何度だって嘘をついた。”その言葉にドキッとし、すごく共感した。私も日々の中で嘘をつくことがある。美容院では職業も年齢もでたらめを言うし、自分の気持ちを隠すのは毎日のようにしてるかもしれない。どんどん自分がわからなくなる感覚があるのも事実だ。だけど、マヨイさんのおかげで肩の力が抜けた気がした。嘘も秘密も抱えたままでいいんだ。
「母親」って漠然と敵わない凄い人。何でも頼っていい人。恐ろしいけど、私の中に今でも変わらずそんな意識があったことに気づいた。しかし、私も気づけば22歳、母親というものが前よりもぐんと近くにリアルな輪郭で見えてきている。お母さんだって、自分みたいに人間なんだ、私の母を思い出しながら何でそんな当たり前のことを気づけなかったんだろうと悔いた。「母親だけど、母親だけじゃない。」この先もずっと覚えてる言葉だと思います。柚はちみつさん、どうか息抜きながら、無理せずで。
わかります!!本当にそう思います!!!!世界はもっとゆらゆらと曖昧なままでいいのに。自分に対する自認も、人に対する印象やキャラも、決めつけなくていい。普段からもやもやとそう思っていた。例えば、私もどんどんやりたいことが変わっていったり、好きなものが変わっていったりしている。きっとそれは当たり前のことで、人は変化していくものだと思う。私にとって、恋音さんの考えはすごく共感するもので、心強いものだった。恋音さんがありのままで過ごせる、カラフルな世界でありますように。
以上、長濱ねる賞の発表でした!たくさんの素敵なご投稿を、本当にありがとうございました。現在募集中のテーマはこちらから。みなさまからのご投稿、お待ちしております!
1998年長崎県長崎市生まれ。3歳から7歳まで長崎県五島列島で育つ。 2015年、「欅坂46」のメンバーとしてデビュー。2019年にグループを卒業。現在「ダ・ヴィンチ」でのエッセイ連載や、TV「セブンルール」「legato~旅する音楽スタジオ~」などのMCで活躍中。
かがみよかがみは「私は変わらない、社会を変える」をコンセプトにしたエッセイ投稿メディアです。
「私」が持つ違和感を持ち寄り、社会を変えるムーブメントをつくっていくことが目標です。
恋愛やキャリアなど個人的な経験と、Metooやジェンダーなどの社会的関心が混ざり合ったエッセイやコラム、インタビューを配信しています。