寝る前の23時。いつものように低用量ピルを飲んで、今飲んでいるシートの残りがもうないことに気づく。そういえば、カレンダーにも「生理用品を買う」というタスクが入っていた。

ピルを使い切ると3日後に生理。焦ることもない月に1回のルーティン

私の生理は計画的だ。
月末の水曜の夜に21日タイプの低用量ピルを使い切ると、だいたい土曜のお昼過ぎに生理がくる。だからピルを飲み終えて生理がはじまるまではだいたい3日間。そして次の水曜日には出血があらかた終わり、木曜日の夜から次のシートのピルを飲み始める。
生理がくる前に、生理用品と鎮痛剤がまだじゅうぶんに残っていることを確認する。生理用品は昼用タイプのナプキン20個くらい、鎮痛剤は3日間飲み続けてもなくならないくらいあれば大丈夫。
最近は夜にショーツタイプのナプキンを使い始めた。今までは無理に「気を付け」の姿勢をして眠ったり、ぎゅっと締めつけるきついタイプのショーツで血が漏れないようにしていたけれど(それでも漏れることもあった)、ショーツ型のナプキンは私に自由な睡眠を与えてくれた。これを使っていて漏れてしまったことはまだ1回もない。
土曜の朝から「軽い日用」のナプキンを付ける。「そろそろきたかな」というタイミングでトイレに行って、「普通の日用」のナプキンに付け替える。もはや月に1回のルーティンだから、焦ることはない。

生理によって体も心も不安定になり、普通の生活が送れなかった

小学校5年生からはじまった生理。最初はそんなにひどくなかった。
中学に入り、勉強や部活動でストレスが溜まるようになると、生理痛がだんだん重くなっていった。部活動を生理痛で早退することもあった。
大学になって恋人ができると、生理のことや周期について恋人に共有した。「妊娠すると生理がこなくなるから」とか「生理中はセックスできないから」とかそんな理由ではなく、私の体調は生理なしには話せなかったから。
恋人とひどい喧嘩になるのはだいたい私の生理前だった。恋人に「PMSひどいんじゃない?産婦人科に行ったら?」と言われた。
「生理だからイライラしてるのではなく、生理前だからいつも我慢していたことが我慢できなくなるんだよ」と言い返したかったけれど、生理前に不安定になるのは事実だった。
産婦人科に行くとストレスで排卵が遅れていることがわかり、排卵誘発の注射を打った。排卵誘発の注射に耐えられなかった私は意識を失った。
そこまでしないと手に入らなかった普通の生活。そのあとの生理がはじまると私はピルを飲み始め、生理周期は一定になった。排卵もしなくなったから、生理前のイライラも減った。

ピルを飲んで手に入る21日間は、自由でなんでもできる気がしてくる

今では「土曜日のお昼過ぎにくる」「これくらい生理用品があれば安心」というところまで、管理できるようになった。それでも生理の期間はなるべく安静に、無理せず過ごすようにしている。
生理が終わって木曜の夜にピルを飲み始めるとき、「今世界中でもっとも自由なのは自分なんじゃないか」と思える。次の生理までの21日ちょっとで、なんでもできるような気がしてくる。
生理を軽くするためだけではなく、「生理がこない」と断言できる21日間のためにも私はピルを飲んでいるのだな、と思う。
すべての女性に低用量ピルを勧めたいわけではない。
でも、「生理を軽くする」「生理の期間を楽にする」ということに対しては、絶対に諦めないでほしい。自分の生理と向き合えるのは、自分しかいないから。
そして男性は、「生理はつらいもの」だということを忘れないでほしい。
あなたの横を歩く彼女も、一緒に仕事をする同僚の女性も、もしかしたら今日生理かもしれない。
「全然平気」そうな顔をしていても、その裏には膨大な努力があるのかもしれない。