この間、社会人として最低なことをした。自分でもビックリした。よくあんなことができたものだ。
申し訳ないと思いつつも、気持ちが軽くなって結果的によかったと思っている自分もいる。今から懺悔をしながら気持ちの整理をしようと思う。
30歳までに転職したいと思い、エージェントも使って転職活動開始
私はこの2ヶ月、転職活動をしていた。理由は現在の仕事がとても嫌に感じたからだ。
30歳になるまでに転職しておきたいなぁーなんて漠然と考えて、今と全然違う分野に飛び込もうとしていた。
これ、やりたいなぁという仕事がこれといってなく、漠然すぎる理由だから、何からすればいいのかわからない。とりあえず転職サイトに登録すると、すぐにエージェントさんから電話が掛かってきた。この電話をきっかけに、私は本格的に転職活動を始めることとなる。
まずは職務経歴書を書く、書類選考が通らないと面接に進まないからだ。
今までやってきた仕事を基に書いてみた。すると、書類選考に合格したりスカウトが来るようになる。面接の日程を決めて面接に参加する。こういった流れで転職活動をしていた。
同時にエージェントさんとのやり取りもしていた。エージェントさんが企業さんを紹介してくださったり、私と企業さんの間に入って、面接の日程を調整してくださったり、面接対策もしてくださったりする。このサービスはすごく合理的だと思った。
面接で聞かれる質問はそういうことだったのか!という気づきもあったし、私が不安を吐き出すと、エージェントさんは「一緒にがんばりましょう!」と励ましてくださった。
入社する気がないのに面接してもらうことが申し訳なく当日キャンセル
そんな中、事件は起きる。
エージェントさんが紹介してくださった企業さんの面接を突然、私は辞退したのだ。しかも面接当日に。
エージェントさんが紹介してくださったといっても、書類選考が通らないと面接に進むことができない。私が書いた職務経歴書に手を加えてくださり、もしかしたら企業さんに「ぜひ会ってほしい」と言ってくださったかもしれない。その気持ちもわかっていたのに、私は当日の朝、「辞退させてください!」と電話を掛けていた。
私には面接の30分~1時間、入社する気もないのに話をする時間がもったいない、面接官に申し訳ないと思えたのだ。エージェントさんは呆れながら「わかりました。」と答え、面接キャンセルという形になった。
事件、と書いたけれど、100%私が悪いわけで、この電話の後、自分のことがいつも以上に嫌いになった。
目的が「自分が何をしたいのか」ではなく、「1日も早く転職したい」に変わっていき、ちょっとでも気になるから応募しちゃえと軽い気持ちで応募し、何人もの人を振り回すだけ振り回したのだ。この話をすると、何人かは「犯罪してるわけじゃないから、いいよ」と励ましてくれたが、これは重罪ではなかろうか。
こんな行動をしてしまった理由を考えてみた。転職する覚悟ができてなかったのではないかと考える。今のままでもよくない?という気持ちが勝ってしまい、拒否反応を起こしてしまったと分析した。
転職活動で気づいた、仕事上では我慢は必須という錯覚
でも辞めたいという気持ちがあったのも嘘ではない。「今の仕事辞めたいんだよね?」、「転職してまで仕事したいの?」、「そもそも仕事したくないんじゃないの?」「そんな気持ちだから、どこからも必要とされないんじゃん……」。私のネガティブ思考がぐるぐる巡る。辞めたいのに転職もしたくないという狭間にいる。それが一番しんどい……。
私は上司に、今自分は仕事でどこがしんどく感じているのかを伝えることにした(転職活動をしていることは伏せた)。上司は話を聞き、「それならこれを取り除こう」と提案もしてくれた。
今いる会社でも振り回してるんだなと思い、「わがままですよね、迷惑かけてますね」とぽつんとこぼしていた。上司は「迷惑だなんて思ったことはない。その人の性格なども理解しないといけないから」と少しカッコつけてたかもしれないがそう答えてくださった。今までわがままをたくさん言ってきた気がするけど、心からのわがままを言ったのは今回が初めてだったのかも……。気持ちがかなり軽くなった瞬間だった。
今回の転職活動で、仕事上では我慢が必須というような錯覚に陥っていたことに気づけた。
「これは好き」、「これは嫌い」、「今はしんどい」、「こんなことしたい」。もしその意見が通らなかったとしても、そんなわがままを言っていいんだと言うことがわかった。
それはプライベートでも。もし怖くても、好きなものは好き、悪いと思ったらごめんなさい、つらいときはつらいと正直に言えるようにしよう。
勇気を出して言えた自分を好きになろう。それが1つでもできたら人生は楽しくなると信じて。
P.S.面接を当日キャンセルは極力さけるべきことです。皆さまはできるだけ当日キャンセルはやめるようお願いします。