よくアナログ人間だとかデジタル人間とかっていう言葉を耳にする。私は数日前に友達にこう言われた。
「Emmaってホントアナログ人間―!だって今の時代、紙のスケジュール帳使う人いるー??私はぜったいスマホにスケジュール書き込む派―!」
その時私は、紙のスケジュール帳を使う人たちは全員アナログ人間なのかと考えてしまったが、私は確かにアナログ人間だ。

コロナ禍で始めたマッチングアプリ。黒歴史となるデートをしてわかったこと

話が逸れてしまうが、コロナ禍の恋愛の在り方として、以前テレビでマッチングアプリの利用者が急増していると言っていた。マッチングアプリを使いこなせる人たちは、きっとデジタル人間の象徴なのではないかと、その時私は思った。
そんな私もマッチングアプリを一度使ったことはある。だが、どうも会話が続かない。そもそも普段LINEも滅多に返さない私が、どうして一度も会った事のない相手とSNS上で会話を続けられるのだろう。私がマッチングアプリに向いていないのは当然の事だ。

以前私にアナログ人間と言った友人に私がアプリを始めたと話すと、こんな事を言い出した。
「マッチングアプリってデジタル人間がするものだから、Emmaには向いてないよ―、絶対!まあ、何人かと会ってみて初めて相手の事分かって……て感じかな?がんばれ!」
こう励ましだかよく分からない助言を告げられた後、私はとりあえず誰かに会ってみようと決意した。

そこで私はマッチした男性と実際に会った。
彼はメッセージ上ではガツガツしてなく、程よい距離感で、たまに面白い事を言ってくれる男性だった。だからこそ私は彼に実際に会ってみたくなり、マッチして2週間後、初ディナーデートに出かけた。

だが実際に会ってみると、顔は写真と変わらないが、話が恐ろしくつまらない。何を言ってもオヤジギャグにしか聞こえないし、相手のテンションがすさまじく低い。
彼とのディナーの2時間は私史上最も無駄になった2時間であったと、今では思い出したくない黒歴史だ。
彼の話を聞くと、人見知りを直したくてアプリを始めたものの、いざ女の人を前にしてしまうと中々面白い話を出来ないらしい。要は女に慣れていないのだ。
そんな彼と出会ってから他の何人かとも会ってみたが、やはり会ってみるとつまらない、自分と気が合わなそうな人が多かった。だからこそ今悩んでいるわけだが。

やっぱり私はアナログ人間だからマッチングアプリなんか向いていないのかと考えてしまったが、そもそも周りでは私みたいなアナログ人間も彼氏を作っている人がいる。
何故だろうと考えた私は、アプリで出会った人と結婚した友人にどうやってアプリをしていたのか聞いてみた。

すると彼女はこう言った。

マッチングアプリ婚成功者から学んだ、恋愛における忍耐力と人をみる力

「きっとEmmaは人よりも相手に心を開くのが遅いんじゃない?
だってアプリで出会った人だって、Emmaがつまらない人だと判断したら絶対に2回目は会わないでしょ?それって勿体ないよ。
私の旦那だって、第一印象は最悪だったけど、3回目ぐらいかな?会ってみた時に、あ、この人かもって直感が来て、もっと彼の事知りたいって思ったんだもん。アプリをするなら最低でも半年は耐えなくちゃなー」
ごもっともなアドバイスをくれた。何故だろうか。結婚している人の話はやけに説得力がある。

彼女が言ってくれたように、確かに私は相手に心を開くのが遅い。
人見知りと言うわけではないけれど、先ず相手の事を疑う事からしか入らない。そして、自己判断が余計に早い。もうこの人いいやと思ったら、一生会わない。ブロックしてしまうくらいだ。
だからこそ、本当は見えていない相手の良さを見逃してしまったりする。

アプリを始めてみて、気づいた事が二つある。
相手を信用する事と相手をしっかりと見る事がどんなに大事か。この二つの事がこれだけ難しいと感じている今の状態じゃ、アプリでの恋愛は当分難しそうだ。
だが私もアプリで初めて会った彼と同じく、「人見知り」を少しでも直す為に続けてみよう。先ずはそこからだ。