私は大学に上がると同時に女子校へ入学した。
高校生の時から女子校に決めていたわけではなかった。志望校はギリギリまで決まらなかったが、毎日のように進路室に通い、先生から大学の先生との直接的な情報と実際に通ってる先輩のリアルな状況を聞き、ようやく決めることができた。

誰かのために活躍できる社会人になりたいと思い、女子大に進学を決意

今まで共学だった私がなぜ女子校にしたのか、特に大きな理由はなかった。
今思うとはじめて女子校のパンフレットを手にした時、「女性社長」「自立」などの言葉を目にして魅力的に感じたのだろう。
それまではあまり社会的地位を気にしたことはなかった。だが、日本でもだんだん女性の活躍できる場面が増えていると感じた。今では、CMやドラマなどの影響力が大きいメディアでも女性の活躍が広まっているように思う。
そこで、これから社会に出る私も少しでも誰かのために活躍できるような社会人になりたいと思った。それが女子校に進学した一番の理由になる。
女子校に入学を決めた時、友人にはあまりプラスな印象を持たれなかった。その理由として最も多かったのは「女性同士の関係」についてだった。
私は、今まで友人やクラスメイトと揉め事を起こしたことはない。そのため女性同士の関係などで女子校に偏見を持つことがわからなかった。

今の生活に満足だけど、進路を再び選ぶことになっても私は悩むだろう

そして今では入学して三ヶ月。同じ学科の子や授業が被った子など友人が一気に増えた。毎日課題が出され、課題に追われているが女子校に入学したことを後悔してはいない。
女子校に入学し、女子ならではのファッション知識や技能を学べて満足している。また、いい意味で生活に気を使わなく、自然と美意識も上がっているように感じている。
しかし、再び進路を選ぶことになっても私は悩むだろう。私の友人には、共学に入学している人が多い。その分話を聞く機会が多い。
私自身コミュニケーションを取るのは苦手で、毎回相手から声をかけられるのを待つ人だった。大学では初めて、友人が一人もいない環境に入った。そこでは、もちろん話す人が居ないためしばらく一人で過ごしていた。
それに比べて共学になると、人が多い分コミュニケーション能力が高い人がいて今までは知らなかったような情報を学ぶことができると思った。また、サークル活動も豊富な為一定の範囲だけでなく幅広く、人脈を増やすことができると思うからだ。
現高校生にどちらがいいか聞かれても私ははっきり答えることはできない。それは、二つともにメリットデメリットがあり、その人が何を一番大切だと思っているのかによって決定は異なるからである。

「楽しくなさそう」という考えで入学したら、後悔していたと思う

私は、共学と女子校をどちらとも経験できたことをありがたいことだと思っている。私自身どちらの方が向いているというような感覚は持てなかったが、実際に行けたことで一切異性との会話や関わりをもたなかったわけでないので社会に出ての不安がない。そして、異性の友人もできた為違う価値観を身近に感じることができていると思っている。
初めて女子校に通ってみて、実際大きな変化はあまり感じていない。
私が行っていた高校の男女比は7:3で圧倒的に男子が多かったが、先生以外女性だけの学校に違和感や不安感ははじめから持っていなかった。
もしかしたら、これが女子校に向いているか向いていないかの感覚なのかもしれない。
共学に通っている友人に聞くと、「女性だけの学校は想像つかない」「楽しくなさそう」と言う人がいた。私は特に、何も思っていなかったため入学を決めたが、初めからこういうような考えを持っていたら入学を後悔することになってしまうと思った。
考えは変わる事はあるが、初めからマイナス的な考えを持ってしまうとつまらない学校生活になってしまうのではないかと思った。