私は今でも信じられないような状況にいる。
他人との接触が困難になったコロナ禍で、私は嘘のような体験をした。
国際交流のために利用したアプリ。当初は良い出会いがなかったけれど
家で過ごす時間が長くなり、特に今年のゴールデンウィークは何をするか決めていなかったため、英語をもう一度勉強することにした。そして、世界中の人とメッセージや会話をして、言語や文化を学習しながら国際交流ができるアプリを利用した。
私は純粋に、英語を教えてくれるパートナーが欲しかった。
でも、多くの人は英語の一方だけの会話がほとんどで、正直、思っていたよりうまくいかなかった。数日経ったらアプリをやめようと考えていた。
ある日、とある人からメッセージをもらい、私は彼のことを知った。
彼は日本に強い関心を持っていて、日本への留学はもちろん、何度も日本に行ったことがあり、「僕は子供の頃から日本で住むことが夢だったんだ」と言っていた。
彼は来年から日本に来て、日本で働く予定らしく、特に日本語を話せるようになるためにこのアプリを利用したそうだ。
私が剣道をしていたことや忍者について論文を書いたことなどについて話すと、彼はとても興味を持ってくれて、たくさん質問をしてくれて、私はとても嬉しかった。
英語の文法や彼の国などについて分からないことを彼は日本語で教えてくれて、お互いに日本語と英語を学習しながら毎日会話が続いた。
恋愛にトラウマがあった私の中に、いつしか強い気持ちが芽生えた
そんな毎日を過ごす中、彼のことが一日中頭から離れなくなった。いつの間にか、彼に恋をしていた。
私は、過去の苦い恋愛経験から、もう二度と恋愛したくないと思っていたし、ましてコロナになってから再び恋人を探すのは難しいと考えていたため、諦めていた。
しかし、彼と毎日LINEをする中、「この人は純粋で真っ直ぐな人で、いつも正直なことを言ってくれるから信頼できる人だ」「彼を絶対他の女性に渡したくない」「私の恋人にしたい」と強い気持ちが芽生えた。
私が告白をした後に、たとえこの恋が終わったとしても、結果はどうであれ、とにかくこのモヤモヤした気持ちを晴らしたかったため、初めてテレビ電話をした時に私は英語で彼に告白した。
すると、彼も同じ気持ちであったらしく、私達は恋人になった。本当に夢のような最高な気分だった。
お互いの夢を語り合う中で抱いた、「結婚」への思い
私達の驚くべきことは、これで止まらなかった。その後、電話をする回数が増え、お互いの夢について語り合った時に、「結婚」という話題になった。
もちろん、私は告白をしたと同時に、彼と結婚する決意も持っていた。
彼も同じ気持ちで、私達はそれぞれの家族に婚約したことを報告することを決め、その数日後になんとオンラインでお互いの両親に挨拶をし合い、婚約の報告をした。
展開が早すぎるが、これは事実であり、彼の愛は本当で真剣なものであり、私も同じ気持ちだ。今まで感じたことのない強い愛を感じた。
私達は毎日、LINEでメッセージをやり取りし、4時間ほどのテレビ電話をしながら、お互いの情報交換をしている。私は国際郵便で何年ぶりかの手紙も書いた。
今は、お互いの国に出入国することが困難であり、遠距離恋愛なので、ただただ会いたい日々だが、コロナが落ち着いたら、彼は日本に来日し、一緒に私と住む計画をしている。
「これは夢?」と未だに思う。コロナ禍が私にもたらしたもの
今まで人と直接話す時は、音声のみの会話だったが、このコロナ禍になってから、テレビ電話を使い始め、より相手の表情や感情がよく読み取れるようになった。
私は対面で話すことが苦手でいつも緊張するが、ほぼ毎日、彼とテレビ電話をすることによって不安が解消され、そして英語の表現力やスキルも上がった。
社会人になってから、英語をあまり勉強していなかったが、再び英語を話すチャンスを持つことができ、得意だった英語を社会人になっても、このような恋愛で活かすことができて本当に嬉しい。
人生は何が起こるか分からない。まさにそのことが言える。「これは夢ではないのか」と未だに思うことがある。
この恋愛は、コロナ禍で、私の人生に素晴らしい輝きを与えてくれた。
コロナのおかげで、初めて感じることのできた強い愛。コロナのせいで、会えないという辛い毎日。良い面も悪い面もあるが、月日が経つにつれて、私達の愛はさらに強くなるので、どちらとも私の人生にとって重要な影響だと思った。
これから先、いつコロナが終息するのかは分からないが、早く終息することを願うばかりだ。そして、お互いの国が出入国できるようになり、早く会って、幸せに暮らすことを願う毎日だ。