私は基本的にポジティブ思考で悩むことも少なく、友達からはいつも元気そうだね、楽しそうだねと言われる。私自身それが私のいいところだと思っている。
しかしそんな私でも最近、元気ではいられない時がある。それは将来のことを考えたときである。
客室乗務員になるという夢をコロナが不安に変え、私から遠ざける
私の将来の夢は客室乗務員になることだ。今までは、自分は必ず客室乗務員になることができるとなんの根拠もなく思っていたため、客室乗務員の制服を着た自分を想像し、将来が楽しみで仕方がなかった。
しかし、大学三年生になり、就職活動を目前にすると、徐々になれないかもしれないという不安が出てきた。またコロナウィルスはその不安をより大きくした。
昨年度、多くの航空会社が新入社員の採用を中止した。そして私自身コロナウィルスの拡大により、予定していた留学が延期となった。客室乗務員になるためには留学はマストではないがほとんどの人が経験しているため、留学経験があることは当たり前のようなものであり、語学力をつけるという点でも必要なものだと私は考えている。そのため留学の延期は私にとって夢が遠ざかったように感じた。
パイロットになりたい彼女のポジティブな言葉に、元気をもらった
そんな時に、たまたま参加したボランティアで、パイロットになりたいという夢を持った女の子に出会い、私は元気になる方法を見つけた。
その子は何の不安も無さそうにパイロットになると言っていた。パイロットになるために、実際にパイロットになっている人とつながったり、英語の勉強をしたり、体を鍛えたりと着実に夢へ近づいていく彼女に、私も自分の夢を打ち明けた。
その子に対してそれまでは航空業界に携わりたいと言っていたが、初めて「客室乗務員になりたい」と言った。そして自分が不安に思っていることもすべて話した。
すると、「大学卒業後になれなくても、これからの長い人生のどこかで叶えられたらいいじゃん」「日本にいてもできることはいっぱいあるよ」とたくさんのポジティブな言葉をもらった。彼女からの言葉で元気になったとともに、自分の夢を語ったことで今までよりもずっと、その夢は私に近づいたような気がした。
夢を追いかける友達と語り合い、そして夢にどんどん近づいていく
それから私は、「客室乗務員になる」と自信をもって言うことができるようになった。
もちろん不安はまだある。自信がないままそう言うこともある。それでも、夢を口にすることによって、同じ夢を持つ子とたくさんつながることができた。
そしてその子たちと夢を語ることで、夢を追うために必要な勇気がわき、また自分の夢への想いの強さを再確認することができ、将来を不安に思うことはとてももったいない時間の過ごし方だと思うようになった。楽観的ではあるけれど、夢をかなえた自分を想像しているほうが何倍も楽しいし、その時間が一番夢に近づいている時間だと思う。
就職までのあと少しの時間、私は夢を追いかける友達と、夢について語り合い、そして夢にどんどん近づいていく。どれだけ時間がかかっても。いつも通りの元気な私のまま追いかけ続ける。
自分の将来への期待を抱きながら必ず夢をかなえたい。私は客室乗務員になる!!