いつか誰かが私を元気にしてくれると思ってた。でもそれは夢物語で、悲しそうで辛そうな人には誰も寄り付かない。みんな楽しいことが好きなのだから。だから元気は自分で作るほかにない。
自分で元気を作るために必要なことは、自分をよく知ることだ。自分がいつ楽しくて、悲しくて、何が好きで嫌いかをちゃんと答えられるだけで、どうしたら自分を元気にできるかわかるはずだ。
元気がないときに確かめる5つのこと
私は元気がないときは5つのチェックをしている。
1、お腹が空いてないか。
“Hungry man is angry man.”という言葉があるくらいだ。空腹チェックは重要である。ご飯を食べたらイライラが収まることは意外とよくある。
2、眠くないか。
夜に急に不安になったり、寂しくなったりは大抵寝ていなくて自律神経が乱れているせいだ。寝て起きたら嘘みたいにケロッとしていることが多い。
3、寒くないか暑くないか。
意外と気温体温は心を左右している。私は寒いと機嫌が悪い。だから寒さ対策は欠かさない。
4、生理前かどうか。
生理の周期把握をきちんとして、今日はメンタル駄目な日だと諦めをつけるのも重要だと思う。頑張れない日は頑張るな。生きてるだけでめちゃくちゃ偉い。
簡単かもしれないが、簡単なことで元気になれるならそうしたほうがいい。腹が減ったとパートナーに当たって嫌われたら悲しいじゃない。
1~4を試しても心がざわざわしたり、悲しいままだったりするときは何か原因があると初めて気づく。
5、とことん自分に聞いてみる。
会社で何か心に引っかかる言動に出会ったり、悲しい出来事が身近に起きたり、自分の言動に後悔したり、色々なことが起こりうる。そんなときは自分ととことん話し合う。
自分と話し合ってもわからない時は、3つのポイントで考える
でもダラダラと話してもまとまりがなく要点がつかめない。だからさらに3つのポイントで考えてみる。
1、何があったのか時系列でまとめる。
例えば、ファミレスに行ったときの出来事を振り返ってみる。
・席につくまで30分待たされた
・料理を頼んだあと、30分待たされた
・違う料理がきた
・店員が雑な対応だった
・正しい料理がくるまでさらに10分待たされた
2、時系列の中での心のピークポイントをつける。1点に絞ること。多くても2つ。
・店員が雑な対応だったこと
3、ピークポイントで自分が要求していたことは何だったか考える。なるべくここは詳細にはっきりさせる。
・雑な対応はやめて欲しい→一言謝罪がほしい→人としてきちんと扱って欲しい
一番最後の要求が自分の中で大切にしたいものだとわかる。私は対等な関係性を意外と大事にしていたらしい。
確かに挨拶や謝罪、お礼がないとちょっと気になるタイプだ。これに気付くことが大事だ。次に態度が雑な人にであっても、イラッとはするけれど自分の要求のラインに届かなかっただけなんだと思い直せる。相手や事柄を自分の定規で測って無駄にイライラしたり不安になる必要がなくなる。
自分を無視して生きた先は悲しみしか残らない
例にだしたものは、最初から最後まで腹立たしいのには変わりがない。
でも人によって待たされることをあり得ないと感じたり、注文を間違えることが論外と思う人がいたり、雑に対応をする失礼な態度に腹を立てたり、ピークに感じるポイントは様々だと思う。
大事なのは何に一番腹が立つのかだ。そして、どうしていたら腹が立たなかったのかも同じくらい大事だ。それは自分の要求そのもので、こうして欲しいという大事な気持ちの現れだから。
今回は簡単なファミレスのやり取りだが、これをパートナーとの喧嘩、上司とのいざこざなんかに変えて考えてみると、自分が相手にどうしてほしかったか見えてくる。
悲しいときも同じで、何が一番悲しかったかポイントをつけて、どうしたら悲しくなかったかを考えたらいい。それが見えると腹がたった理由、悲しかったった理由がわかる。わかると自然と楽になる。
私は笑って無理くり誤魔化して元気に生きるのは嫌いだ。自分を無視して生きた先に悲しみしか残らないことを知っているから。顔だけ笑顔で心が空っぽなんて悲しすぎる。
腹が立ったら怒ればいいし、悲しかったら泣けばいい。ずぅーっと元気でいる方法はわからない。けれどいつ元気になりやすい、いつ辛くなりやすいかはわかるはず。辛いがきたら頑張らないで、次の元気へエネルギーをためる。
元気なときに思いっきり元気に過ごせたら120点。自分と向き合って、自分を知って理解して、こんなとき楽しくて嬉しくて、こんな時は哀しくて辛くて、一つ一つの自分の気持ちを受け止めていきていきたい。