私は、女子高への憧れがあります。私の見た目や雰囲気から「お嬢様っぽいよね」と言われることが多々ありました。

実際は、お嬢様なんてことはなく本当に見た目だけがそう見えるだけで、ずぼらでがさつ。仲良くなり本性がばれた友達には、ありえない話だったと言われるのがオチなのですが。

私のお嬢様イメージを上げるために女子高には行けず、共学へ行った

横道にそれてしましましたが、とにかく「お嬢様っぽい」と言われると、悪い気はしません。お上品なイメージがあるってこと? とひそかに舞い上がっていたのです。

そんな舞い上がっていた私が、お嬢様のイメージにもっと近づくための手段として考えたのが「女子高」です。しょうもない理由ですが、このことから、高校受験を考えるときに女子高に行きたい! と思っていたのです。

しかし、私の地元は女子高といえば私立高校しかありません。親からは、金銭的理由から、公立高校に通ってほしいというリクエスト。「私のお嬢様イメージアップのために、家のお金を使って私立の女子高に通わせてほしい」とは言えませんでした。

そんな理由から共学で過ごした私ですが、女子高に通ってみたいと思っていたのに、なぜか高校2年生からはほぼ男クラのようなクラスに分けられました。というのも理由は簡単で、文理選択で理系のしかも物理を選択したからです。物理選択の女子はとても少なく、ほぼクラス45人中女子は10人いないようなクラスでした。

女子が少ない「ほぼ男子クラ」だった私が苦しめられたこと

ほぼ男クラ、なんと嫌なことか! とにかく、教室が男くさいのです。特に体育終わりの教室で着替え終わった男子が使用したであろう、制汗剤の混じり合ったにおい! このにおいに気分が悪くなり、真冬に窓を開けて寒さに耐えながら授業に挑むはめになったことは、今でも恨めしく思っています。

また、男子が多い弊害ではなく、女子が少ないことへの弊害もありました。私の母校は、普通科のため、私のクラスであるほぼ男クラ以外は、女子と男子が同数もしくは女子が多いクラスでした。その何が嫌かというと、体育大会やクラスマッチです。

こういったものは他クラスと同じ競技、同じ出場者数を強いられるのですが、女子が少ない私たちはとにかく多くの競技に出なければならなくなるのです。それは、運動が得意苦手とは関係なく、とにかく人数をかき集める必要があるため、運動が苦手な私にはとにかく地獄。

足が速い人しか出ないはずの男女混合リレーにも出場する必要もあり、ただただ私の足の遅さを見せつけるだけの地獄の時間……。また、体力もないのにほぼ1日中試合や競技に出ずっぱりで、夕方にはへろへろになりながら試合や競技に出場する羽目になることも多々ありました。

ほぼ男クラで苦しめたこともあったけど、人間関係は意外と楽しかった

ほぼ男クラ、こういったことには苦しめられましたが、人間関係は意外と楽しかったです。女子が少なく結束力は高くなるうえ、男が多すぎて男を気にしなくなり皆サバサバした性格になりがちだったのです(もともと、そういった人が多かったのもありますが)。そのため、女子特有の嫌な思いは特になく、楽しく程よい距離感で学生生活を過ごすことが出来ました。

しかし、人間関係で唯一残念だったことはあります。それは、男が多いとだんだんクラスの男を恋愛対象として見ることはなくなり、同じクラスで恋愛に発展するカップルがいなかったことです(クラスメイトの楽しい恋愛話を聞きたかったですね……)。

とにかく、共学それもほぼ男クラになっても後悔はしたことありませんでした。こういったクラスの雰囲気と私の雰囲気が似ていたことも、後悔しなかった要因の一つでしょう。

嫌なことがあっても、それ以上に友人との楽しい思い出がありました。そして、学生のころに出会った友人や経験、そのときの考え方や感じたことが今の私を形どっていると感じており、この一つ一つを欠けられないものと思っています。