私はずっと共学だったため、女子校への憧れは少しだけあります。結局女子校でも共学でもどちらにも短所と長所はあるため、絶対に共学が良い、女子校が良いという考えはありません。しかし、出来ることなら女子校の雰囲気を味わいたかったです。

高校1年生の夏、一度だけ女子校に進学しておけば良かったかもと思った

数年前までの私は絶対に共学が良いと思っていました。女性だけの空間ももちろん素敵だと思いますが、多様な人種、異性がいた方が生活が豊かになると考えていました。
それに社会人になると、職種によるかもしれませんが、多くの人は異性と関わる機会があると思います。そのため社会人になる前にも異性とコミュニケーションをとることに慣れていた方が、社会人になってめったに関わってこなかった異性と関わるときに必要以上に緊張せずに話せるとも思っていました。そのため高校や大学に進学先を選ぶときは女子校という考えはありませんでした。
しかし一度だけ、女子校に進学しておけば良かったかもしれないと思ったことがありました。それは高校1年生の夏のときです。
高校1年生の夏というと、少しずつそわそわしながら過ごした入学式から時間が経ち、高校生活に慣れてきた頃だと思います。
私は周りからコミュ障と言われるほど、人との付き合いが幼少期から苦手でした。でもいろんな人と関わって仲良くなりたいという思いはありました。そのため自分と同じくらい大人しそうな人には同性、異性関係なく、自分から話しかけにいくことができました。

強い意志で制服を着崩さず、化粧をしない私は、クラスで浮いていく

私の通っていた高校は自由な校風だったため、1年生のときからスカートの丈を短くしたり化粧をしたりする女子生徒が多く、先生もスルーでした。そのためクラスのほとんどの女子生徒はスカートの丈を短くしたり化粧をするのが当たり前でした。
その中でも私は1年生の頃はずっとスカートの丈は変えずに膝下の丈で、化粧は全くせず、制服のブレザーはワイシャツからジャケットまで一番上のボタンから下のボタンまで全て閉めて学校生活を過ごしていました。
当時の私は、周りがどんな格好をしようが私は制服を全く着崩さず、化粧をしないことが正しいと思っているから絶対しないぞ、という強い意志を持って生活していました。ちなみにその強い意志は、高校2年生の頃には完全に崩れていました。
1年生のときの私は完全に浮いていました。自分から話に行かない限り友達はつくれませんでした。無事に女の子の気の許せる友達は作れたのですが、同じクラスの男子生徒との関係性は最悪でした。
入学してから最初の方は席が近いこともあって相手から会話をしてくれる人がいたのですが、私が人見知りであたふたしてしまって受け答えがしっかり出来ないことから、数人の男子が固まって陰口を言われるようになりました。

女子高だったら、もっと楽に生活できるのではと思い始め、悩んだ

言われるような要因はもう一つあって、私は小さい頃から目つきが悪いため、昔から女の子の友達にも「今、にらんだでしょ!」と誤解されることが多くありました。1年生のときの陰口の内容は、相手に全く危害を加えてないのに一方的に私に聞こえるような声で言われるだけでした。
そのときに女子校だったらこんなこと陰で言う男性がいないから、もっと楽に生活できるのではないかと思い始めました。学校での陰口に家でもくよくよ悩んでいたため、それを見かねた母が「転校する?」とまできいてきました。
私は今通っている高校で出来た友達と離れたくはなく、別の学校へ転校しても同じような思いをすると思ったため即答でNOと言いました。
しかし、この状況をどうしてもどうにかしたいと思い、私は高校2年生の時に目を整形しました。幸いなことに、周りには私は化粧をするようになったと思われて、誰にもばれませんでした。そうしたら陰口も徐々に減っていき、周りから可愛いとまで言ってもらえるようになりました。
最初は結局見た目なのかと思い、目つきが悪いため人の目を見て話をするのを避けていましたが、そのような行動をとる必要がなくなりました。
私は現在共学の大学に通っています。見た目は変わっても相変わらずコミュ障ですが、目つきはもう悪くないので、あとは私の行動や関わり方次第だと思っています。
やっぱり私は、さまざまな人種や考え方や特性をもった人のいる共学で良かったと思います。