進路相談で「共学がいい」と即答していた私は、異性が得意ではない
『女子校はどうですか?』
進路相談の時にはよく聞く言葉。私はいつも女子校ではなく、共学がいいですと即答していた。しかし、今こうやって進路相談の時期ではないときに考えると、ふと疑問がわく。
正直言って、私自身男の人と話すのは得意ではないし、共学にいるのにも関わらず、どちらかといえば女子とほとんどの時間をすごしている。
一番不可解な点は、私は恋人を作って恋愛したいという気持ちと、社会に出た時には男女両方がいる世界で生きていくのだからという気持ちによって共学を選んでいたが、実際好きな人や先輩とは普段以上に話せなくなり、関係性が悪くなることが多いということだ。
この問題とは幾度となく戦ってきた。友達に相談したり、母親に相談したり、はたまたネットで検索してみたりしたが、いまだにこの問題は解決できていない。こんな私に誰もが共学ではなく別学を勧めてもおかしくはない状況だ。
思い返すと、共学でしか見つけられない幸せを日々噛みしめていた
そんな私でも、共学でしかみつけられない幸せや日々を噛みしめることができたという事実がある。
小学生時代には、私が体操着を忘れ授業に参加できないとき、同じ体育の班の男の子がその子の妹の体操着を貸してくれ参加したこと。
理由はチームの戦力がいなくなると困るということだったけど、こういったことをする女の子は見たことないし私自身嬉しかったので、そこまで理由は気に留めないでおく。
中学生時代には、好きな人ができた。でも、いつもの通り、好きな人に対して無意識に愛想がわるくなってしまう私は、もちろん自分からは話しかけるようなことはなかった。そんな私に対してその人は毎日いろんな話題を持ってきて話しかけてくれた。
基本的に愛想悪い対応されたら誰だって嫌な気持ちになるはずなのに、やはりこれは男の子の特性なのかなと思う。もしかしたらその人の性格がめちゃくちゃ良いだけという可能性もありますが。
高校生時代には、だいぶ気軽に話せるようになった。たとえこちら側が話せなかったとしてもネタをしたり、クラスの雰囲気で笑わせたりくれること。こういった男の子のノリが個人的に好き。
男子にしか出せない「状況を和ませる力」があると思っている
その中でも一番大切にしたいことは、男子にしか出せない空気である。例えば、女子にとっていざこざは日常茶飯事であるので、もし本当に関わりたくなければほっといてもいいことだが、どんな状況でも和ませてくれるのは男子にしか出せない力であると私は信じている。
しかもそれは、スクールカーストの順位やその子との関わりがどんなに薄かったとしても、場を和ませてさらには笑いに変えてしまうというものである。
そんな素敵な男の子に出会って関われたからこそ、いま私はできない自分を克服しようと挑戦し続けることができる。そして、異性のせいで嫌な思いをしたことがある人もいると思うけれども、その一方で彼らのように素敵な人がもちろん存在している。
嫌な思いをしたことがある人には、だからこそ共学に行ってもっと色んな男の子と出会って、素敵な人をみつけ、過去の嫌な思いを消し去るほど素敵な思い出を作ってもらいたい。
その一歩として、私は今まで出会ったそんな人たちに感謝し、自分も逆に与えられる人間となるために精進していくつもりだ。