私は女子大を卒業している。周りに言うと、意外と思う人もいれば、確かにと思う人もいるかもしれない。

女子大卒業が私らしさかと言ったら、ものすごく違う気がするが、4年間の思い出は確実に私を輝かせていると思う。

合格後に知った、私が通う大学は「お嬢様大学」と呼ばれていること

元々私は、女子大に入りたいとは全然思っていなかった。高校生の時は理系だったし、どちらかというと女の子の比率が1割ぐらいの学部に行くのかな、と漠然と思っていた。

しかし、センター試験で大きくこけてしまう。担任の先生と一緒に探してギリギリ通学圏内の女子大を発見した(片道2時間だったけれど)。 何校か受験し、この女子大しか受からなかったけど、長い受験生活を終えることができてよかった―と単純に考えていた高校生の時の私だった。

届いた学校のパンフレットを見て私は驚いた。「あいさつは『ごきげんよう』です」。どうやら私は「お嬢様大学」と呼ばれている所に入学するのだと、合格後に知ってしまった。

「ごきげんよう」のあいさつだけで私の頭の中では、お花畑に女の子達が手を繋いで輪になって「うふふふ」と笑っているのを想像する。やってしまったのではないか……。

学科名に「環境」と理系っぽい名前が入っている学部に入学予定だが……やって、いけるのか??

女子大ならではの講義もあり、将来に大きく繋がるきっかけになる場所

そんな不安は入学式終わった時に吹っ飛んでしまった。景色のいい学び舎、かわいい制服(式以外ではあまり着ない)、かわいい女子学生達。私はこんなキラキラした女子学生の仲間入りを果たしたんだ!! と喜んでいた。あまりにも単純である。入学式当日に声を掛けて友人もでき、最高のスタートを切ることができた。

学生生活自体は男の子がいないからといって、全然違和感なく楽しめた。もちろん女子大ならではの「こども」が入っている学科や、「ANAを目指してる人向けセミナー」みたいなのがあった。

私は植物のゼミということであまり女の子って感じはなかったが、大学は将来に大きく繋がるきっかけになる場所だなと実感できた。「女性らしく生きていくとは何なのか」これがこの大学のテーマだったんじゃないかなと思う。

4年間ずっと2時間通学だったけれど、広報委員としてオープンキャンパスを盛り上げたり、学年2位で卒業できたりと充実した学生生活だった。

大学生活で後悔していることもあるけど、私は「母校」が大好きだ

しかし、何点か後悔が残っている。1つ目は、サークル活動に参加しなかったこと。私が通っていた大学はクラブしかなく、別大学のサークルに入ってる子もいたらしい。しかし、2時間通学してる身として、これ以上負担になりかねないと諦めたのだ。

実は4年間、空手部のポスターを見続けて、結局何もしなかった。未だにポスターの文言やイラストを忘れてない。クラブ活動が無理なら、「アクセサリー研究サークル」とか「ただただ恋バナしてるだけのサークル」とか、自分で作っちゃえばよかったな、と後悔している。

2つ目は、合コン行きたかったってこと(笑)。ただ単にお声が掛からなかっただけだ。

合コン自体あまりよくわかっていないが、「○○女子大、通ってます」ってかわいく言えば、強みになるんじゃないの?という浅はかな考えだ。私の性格上かわいく言うことができない。だから合コンのお声が掛からなかったのかな……(笑)。

後悔もあったものの、「ごきげんよう」のあいさつは1度もなく、全体的に女の子らしさがある雰囲気の教室・かわいいグッズもあり、それでいて自立した女性を目指せる母校が私は大好きだ。

もし「また大学に通っていいよ」って言われたら、また母校を選ぶと思うし、もし娘ができたら母校を勧めると思う。もし大学選びに悩んでる方がいるなら、女の子ならではの授業があったり、これからの女性らしさを引っ張り出してくれる「女子大」、おすすめです。毎日女子会ができるのは、パラダイスですよ! キラキラ女子大生、目指しちゃってください!