元気がないとき、肉体的な疲れか精神的な疲れが大きく影響している。
私も20半ばを過ぎたので、1日外で遊んだりすると体がもたず、肉体的に疲れることが増えた。だが、やはり圧倒的に辛く感じるのは、精神的な疲労だと思う。

精神的に疲れたときでもお腹は空き、食べることは復活のきっかけに

私の場合、精神的に疲れたときにはベッドから起き上がることができず、1日中スマホ片手に漫画を読む。何も考えない状況を作り上げる。ベッドから起き上がれないほど疲れたときには、とにかくあらゆることから逃避するしかない。
そんな風に疲れたとき、どうやって復活を遂げるのか。大抵、ベッドから動かされるきっかけとなるのは空腹だ。
1日中飲まず食わずなので、夜になるとさすがにお腹が空く。適当にご飯を食べると、何となくお風呂に入っても良いような気分になって、お風呂に入り、元の生活にだんだん戻っていく。人間でないような生活から、少しずつ人間的営みを行うことで、日常に戻る。
私は精神的な苦痛があるとき、逃避しがちである。何も考えたくなくなるし、何もしたくなくなる。そうしてじっとして、自分が動けるようになるのを待つ。逃避しながら、私は生活を営むことを忘れないようにしている。

ホストファミリーが変わり、精神的に余裕がない私に先生がくれた言葉

これまでの出来事の中で、精神的なショックが大きかったこととして、留学中のホストチェンジがある。ホストチェンジとは、途中でホストファミリーを変えることだ。
中には、短期の預かりをするファミリーもいるので、最初からホストチェンジすることが分かっている人もいるが、私の場合は完全なアクシデントだった。
ファミリーの、私に対する過度な接触が原因で、私は急遽ホストチェンジを余儀なくされた。行くところがないので、一時的に学校の先生に預かってもらうことになったのだが、留学中の拠り所といえばホストファミリーが最も大きな役割を果たすため、私はひとりぼっちになったように感じ、どうすればいいかわからなかった。
そして、次の日、学校を休みたいと申し出た。慌てて家を出てきたし、ホストファミリーには怒られていたので、とても学校に行くような精神的な余裕がないと思ったからだ。
そのとき、学校の先生からこんなことを言われた。
「辛いのはよくわかるけど、こんなときだからこそ日常的な営みを行うことが大事なのよ。だから学校へ行きましょう」
そう言われて、私は不安定ながらも学校へ行くことにした。

帰りたいと思った日から、こつこつ日常を重ね、私は留学期間を満了

もちろん、気持ちは落ち込んでいたので、全然元気はなかったと思う。みんなと遊んだ帰りに泣き出すこともあった。
それでも、毎日起きてご飯を食べ、学校に行き、宿題をして、やらなければいけないことをしているうちに、時は過ぎて、私が留学から帰る日になった。もう帰りたいと思った日から、こつこつ日常を重ねて、私は留学期間を満了した。
いつもこんな風に頑張れるわけではない。もうだめだと思ったらお休みしたり、ベッドから起き上がれなかったり、そんな風に過ごす日もある。
しかし、お腹が空いたらご飯を食べて、お風呂に入ってさっぱりして、ゆっくり睡眠をとって、そうした営みが徐々に私を現実へと還してくれる。
基本的なことだけれど、自分を元気にするのは、毎日の生活をこなしていくこと。それに尽きると思う。