あー! 自分でマイペースに好きなように働けたらいいのに! 仕事が忙しいときや、職場の人間関係で疲れたとき、私はいつもふと考える。

自営業とか、フリーランスで働いている人に対して、すごく憧れる。いいなぁ、なんか素敵。自立してるって感じで、かっこいいし。

契約社員の私は、コロナで不況になり失業が増え、危機感を抱いた

……でも、すぐに現実的なことを考えて、否定してしまう自分がいる。そんな世の中、うまくいかないよね。一部の人たちがフリーで成功しているわけで、実際はみんなの多くが会社で働いてるんだし……。私なんて、きっと無理無理。

そう自分で自分を納得させて、テンションが下がったまま、電車に乗り込む。お金を稼ぐため、わたしゃ、会社で今日も頑張るしかないんだわさ。

でも心のどこかでは、一から自分で何かを生み出して、生計を立てていく生活への憧れを捨てきれていない。去年から続く新型コロナで不況になり失業が増えたニュースを見て、危機感を抱いたのだ。

契約社員の私は、内心びくびくしていた。いつ契約を切られてもおかしくないからだ。幸い、失業こそしなかったが、ボーナスは減った。

将来、どんなことが起こるか分からない。絶対とか、安定とか、ないのかもしれない。そして、私は改めて自分で少しでもいいからお金を稼げるようにしておくことも必要かもしれないと思った。

ネットで「副業の本」を買って読んでみると、目からうろこであった

いきなりフリーは難しいから、ちょっとしたお小遣い稼ぎ程度から始めてみようと。そして、勇気を出してネットで副業術の本を買ってみた。

読んでみると、目からうろこであった。特別なスキルがなくても始められると書いてあった。どうせ自分なんて、私なんて無理無理と思っている人こそ読んでほしいと、本に書かれてあった。

あっ、それ、私じゃないか。そして、どんな人にも、気づいていないだけで、その人にしかできないことがあるよ! とポジティブに書かれてあった。特に面白かったのが、自分の今までの人生年表を書いてみようというページであった。

えー、そんな黒歴史しかないよと思って書いてみた。
すると、自分の多い転職経験も、もしかしたら転職しようか悩んでいる人の役に立つかもしれない、副業に生かせられるかもしれないとポジティブに捉えられるようになった。

副業の本を読み、「人生、無駄じゃない」と考えられるようになった

無職時代、何者かになりたくて必死に独学で取ったけれど今は生かせてない簿記の資格。それも、もしかしたら資格取得を目指す人の役に立つかもしれない。……なんて、まだ実際、本当にできるか分からないけれど、夢を見たっていいんじゃないか、失敗してもいいから色んなことに挑戦してもいいじゃないかと、思えたのである。

また自分は面白いことを考えて、人を笑かすことが好きだということにも気づくことができた。下手くそでもいいから、面白いイラストのLINEスタンプでも作ってみようかしら。そんなアホな妄想ばかりしてしまっている。

当たり前だが、自分の人生、無駄じゃないかも! と思えた瞬間であった。夢みがちていいじゃないか。できるか分からないけれど、考えることは楽しい。あとは行動するのみ。

副業術の本を片手に、どこかわくわく前向きな自分になっていた。