「大学生活を有意義に過ごす為にはどうすれば良いか」。これは、「情報システム論」という科目の期末課題として出された問題である。
実際には講義で教わった構築方法で自分だけのシステムを作る事が課題だったが、「大学生活」の部分を「夏休み」に変えると、今自分が何をすれば良いのか、今自分が何をしたいのかを考えるきっかけになる。
この長い休みを有意義なものにする為に、今年の夏休みは色々と挑戦
8月になり、大学は夏休みに入った。次にキャンパスに行くのは、ワクチンの大規模接種の日になる。
期末試験もレポート提出も全て終わってしまった今は、やる事が何もなくてとにかく暇だ。大学の夏休みは、今まで通ってきた小学校、中学校、高校の夏休みよりもずっと長く感じる。
私は退屈な事が苦手で、常に何かしらの行動をしないと生きていけない性格だ。この長い休みの期間を有意義なものにする為に、今年の夏休みから色々と挑戦してみる事にした。
まずは、アルバイト。一つの物事に集中すると止まらなくなる発達障がいの特徴を活かそうと、工場で黙々と作業をするタイプのアルバイトを始めた。ただし、弱い身体の負担を考えて、短期で単発のアルバイトである。
色々な職場に行ったが、実際に働いてみないと分からない事もあり、お給料よりも働き甲斐を重視するようになった。社会勉強のひとつとして、食わず嫌いであったアルバイトも夏休みの楽しみに変化した。
次に、ダンスの練習。最近、最寄り駅の中にダンススタジオがオープンしたので、大学の友達を誘ってスタジオを借りた。今まで使っていた市民施設と同じくらい整った設備の中で踊るダンスは、とても気持ちが良かった。
ただ踊るだけではなく、友達に振り付けを教えてあげたりと新しい事にも挑戦した。スタジオのレンタル代はそれなりに高いので、家での練習も欠かせない。今までは「練習しなくては」という義務感に駆られて踊っていたが、「踊っていて楽しいかどうか」が次第に自分の中の練習の在り方に繋がっていった。
ダンスの練習の様子を動画サイトやSNSに公開するのも、日記のような感覚でやっている。元ダンサーの母に見て貰うのも、楽しみの一環だ。
直接会えなくても人との関わりを絶やさず、有意義な夏休みを
最後に、人との関わりを絶やさない事。緊急事態宣言の発令で、家族以外の友達や先輩といった親しい人々に会える機会がほとんどなくなってしまったが、Zoomでのリモートオフ会や自分の住んでいる地域で行われるイベントの参加など、出来る範囲で楽しめる事を楽しんで、様々な人との交流を深めたいと思っている。
この間、県内でコスプレイベントが開催される事が決定した為、チケットを取って夏休み最後の週に久し振りに参加する事になった。県内のコスプレ仲間に会えるその日が待ち遠しい。
コロナさえなければ……と思ってしまう事もあるが、この状況下でも夏休みは十分に有意義に過ごせるかもしれない。ストレッチと感染対策を怠らずに大学生活2年目の、一度きりの夏を思い切り満喫して、後期に備えたいと思う。