“夏に最高の避暑地!北海道!”
“カラッとした最高の夏が楽しめます!”
“夜は涼しく、ぐっすりと寝ることができます!”
“夏の国内旅行は北海道、沖縄が人気!”
“北海道はお盆が終われば秋”
と、テレビやネットで騒がれていたのはいつのことだろう。

今、北海道がおかしい。避暑地と呼ばれた北海道は何処へやら

コロナ禍になる前は、旅行や出張で東京や大阪へよく行っていた。
北海道仕様の服装で行くと、必ずと言っていいほど失敗した記憶がある。

東京や大阪の夏は、空港から出た途端に「サウナ室じゃないか!」と思うほど、蒸し暑い印象がある(ついでに言えば、蝉がうるさい印象だ)。

そんな中、北海道の地に帰ってくると、「あ、涼しいな」と感じられたのである。

それがだ。
……今、北海道がおかしいのである。
未だかつてないほどに、異常に暑いのである。
これまでに体感したことがないほどに北海道が暑いのである。

内地に比べればまだまだ敵わない暑さなのかもしれない。
にしても毎年毎年暑さがアップデートされている気がしてならない。
避暑地と呼ばれた北海道は何処へやら。
冒頭の避暑地イメージは、今や皆無である。

個人的見解になってしまうが、従来は、天気予報で30℃と聞くと「久々の夏日だ!やった!」くらいのテンションだったのだ。

プールに行こうか、かき氷を食べようか、水風船や水鉄砲で遊ぼうかと、夏休みイベントのようになっていたのだ。
それが今や連日30℃を超えており、団扇さえあれば乗り切れる夏を過ごしてきた暑さへの耐性がない道民としては、今年の夏はとても堪えている。

エアコン三昧の夏を過ごした。跳ね上がった請求書を何度も見直した

北海道ではエアコンが普及真っ只中である。
エアコン未設置の家の方が多いかもしれない。
扇風機すら置いていない家のほうが多かったに違いない、と言えるほどに、北海道の夏は涼しかったのだから仕方がない。

特に設置している家を探していたわけではないが、私は、引っ越しでエアコンが設置されている家に住むようになった。
今考えると今後の物件探しの条件にエアコンは必要不可欠になりそうだと感じる。
おかげで今年の夏はエアコン三昧の夏になった。

ここで恐怖の展開が待ち受けていた。
生粋の道民かつエアコン初心者の私は知らなかったのだ……。
電気代が跳ね上がるという事を……。

今までエアコンを使ったことのない私は、それはそれはエアコンを使いまくった。
朝起きてから夜寝るときまで。寝るときは6時間のスリープモードを設定してベッドに向かう。
ここで気付くべきなのだ、それはもう1日中つけてるのと変わらないだろ、と。

エアコンを使わないシーズンと比べて、電気代は倍以上に跳ね上がった。
請求書を何度も見直した。
間違いであって欲しかった。
しかし、ここまでくると笑わずにはいられない。
請求書を片手に一人ニヤニヤした。
電気代の請求がこんなに怖いものだと思ったことは一度もなかった。

過酷な暑さと膨れ上がる電気代。内地の“夏”に気づくことができた

自業自得ではあったが、今年の夏はエアコンの使い方を学ぶいい機会になった。
それと同時に、内地の方々は“夏”というシーズン中、過酷な暑さや膨れ上がる電気代と闘っているという事に気付くことができた。

お盆休みが終わる頃の北海道は毎年涼しいのだが、今年はまだまだ残暑が続く見込みだと気象予報士が解説していた。
現にお盆休みが明けたにもかかわらず、暑い日が続いている。

もう勘弁して欲しいというのが本音だ。
残暑が続くという事は、必然的に電気代と私の攻防も続く事になる。
さて、どう闘うか、私の頭脳と腕の見せ所である。

内地の方々、残暑が続くそうです、体調にはお気をつけてください。
コロナが落ち着いた際には、避暑地じゃなくなった北海道を堪能しに来てください。
そして、エアコンの効率的な使い方を道民に継承してください。

結局のところ、この文章で何が言いたかったというと、
「今年の夏は異常に暑すぎる」。