私の憧れの人。
それは、男子サッカー日本代表の「堂安律」選手。
私の「堂安律」歴は長くない。
きっかけは、「東京オリンピック2020」。
「A代表の試合を、昔よく見ていたな~」程度の軽い気持ちで、初戦を観戦。鳥肌がたった。
開催国での金メダルという、共通の目標を持って、チーム一丸となって闘う姿、最後まで絶対に諦めない姿、試合後は相手チームの選手と肩を組んで検討を称え合う姿に、強く、強く胸を打たれた。
このコロナ禍、どこか鬱々としていた私の心のモヤが、すっと晴れた気がした。

ピッチの上で輝く堂安選手が気づかせてくれた、自分の心についた嘘

ピッチの上で、一際輝いて見える選手がいた。それが「堂安律」選手だった。
なぜかは分からない。
けれども、
「堂安律選手って、どんな選手、人なんだろう」
と気になって仕方がなくなった。
沢山の動画を見て、インタビュー記事を読んで、思ったことがある。
「この人は天才ではない、努力の天才なんだ」
ある動画で、堂安選手が言っていた言葉が私の心に強く刺さった。
「俺のサッカー人生は、決して順風満帆ではない。寧ろ波乱万丈」
そうインタビューに答える彼の姿は、私の目には、その状況を楽しんでいるかのように映った。
なぜ、楽しめるのだろう。なぜ、ここまで真っ直ぐな目をしているのか。
その答えはすぐに感じた。
軸がブレていない。自分が好きなことに対して貪欲だし、もっともっと上を目指すためには、自分を甘やかさない強い気持ちを持っている様に私は感じた。
益々、「堂安律」という選手に魅かれた瞬間だった。

それに対して私はどうか。
堂安選手のことを知る度に、自分の生活を振り返る様になった。自分の本当にしたいことから、目を背けていないか。環境を言い訳にして、努力することから目を背けていないか。
答えは「YES」だ。
日々の忙しさにかまけて、自分の心に嘘をついていた。
堂安選手の活躍する姿は、それに気付かせてくれた。

目標のため再スタートし、感じる沢山の壁。だけど、楽しい

そう気付いた私は、まず、趣味の料理の勉強に本格的に取り組むことにした。昔1度志したことがあった、アスリートフードマイスターの勉強を再スタートし、料理教室で基礎の基礎から学び直すことにした。
そして、「英語」の勉強。苦手だったが、元々英会話は好きで、バックパッカーをしていたこともある。
堂安選手が動画で言っていた、「英語が喋れないだけで可能性が狭まってしまう」という言葉。全くその通りだと思った。
コロナが落ち着いたら、色んな行きたいところがある。その為にも、可能性は十二分に広げておきたい。
流石に5年以上もブランクがあるので、これも再スタート。
既に沢山、壁にぶつかっている。
だけど、「楽しい」。
この感情を抱くことを、長らく忘れていた気がする。堂安選手の存在が、私に、思い出させてくれた。変わるチャンスをくれた。

私には夢、というより目標がある。それは「自分が好きな『食』という分野で、自分の英語を使って活躍する人財になりたい」ということだ。
すごくざっくりしていると思う。でも、今はそれでいい。
もがきながら、少しずつ前に進んで行ける気がしている。