仕事がきつい。人間関係がつらい。恋人もいない。気分が落ち込んでいる私に力をくれるのは、心と体をゆっくり休ませてくれる温泉?アニメ?それともあの日の思い出?たったひとつのきっかけで、目の前の世界はときに明るくなり、ときに暗転していく。8月に「かがみよかがみ」にたくさん寄せられた、そんなエッセイのなかから、多く読まれた5本を紹介します!

①「腐るよ」。母の一言で、可哀想で不幸な私は温泉へ行くことにした(セキザキ ノア)

あらすじ)疲れていた。体力は落ちてきたし、仕事の負担は大きい。友人は結婚していくのに恋人もいない。気分が落ち込んでいた私に、母は温泉を勧めた。疲れている人には、温泉と他人が作ってくれたご飯、そして自分で敷いてない布団が必要なんだと言った。

②高校時代「俺にしなさい」と言った夫は、ずっとわたしだけを見ている(よしかわ。)

あらすじ)夫とは高校のときから別れては復縁し、を繰り返してきた。結婚してよかったのかと思う日もある。ある日、部屋を片付けていると、ダンボールが出てきた。そのなかに入っていたのは、高校のときに夫と書いていた交換日記などの思い出の品々だった。

③転職活動もうまくいかず、絶望していたときに出会った「中国アニメ」(寿萠由依)

あらすじ)就職活動に失敗し、新卒で入った会社は半年で辞めた。再就職活動もうまくいかなかった。生きていても仕方がない……と思っていたときに出会った中国のアニメが、私を変えることになった。

④「女のくせに」。センター試験点数を素直に答えたわたしに彼は言った(焼き茄子)

あらすじ)スポーツはできない、遊び方も知らない。空気を読むことも、よくわからなかった。でも、勉強だけはできた。進学した大学であった新歓コンパで、センター試験が話題に。点数を聞かれて正直に答えると、初対面の男子の態度が変わった。

⑤26歳の春、わたしは「家族」をやめた。両親は今もそれを知らない(朝霧了)

あらすじ)大企業に勤める父と看護師の母。周りはきっと私を幸せだと思っていただろう。私も家族を愛していないわけではない。縁を切りたいわけでもない。しかし、もうだれの所有物でもない、ということを宣言するために、私はある行動を選んだ。

8月に読まれたTOP5のエッセイは、このようになりました。
さらに6位以降は次の通り。こちらもぜひ読んでみてください!

共学から女子大に入った私が見つけた、女子校出身者の見分け方(メガネケース)

適応障害で仕事を休職。結局退職したけど、私は自分の人生を見つけた(平田夏)

母は自分で呼んだ救急車の中、急逝した。あの朝、声をかけていれば(ゆきんこ)

手術後、初めての夏。ノースリーブを着れる嬉しさと普通を知った絶望(につめ)

高校まで女子校だった私、大学で初めて「性別」のレッテルを張られた(歌恋)

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