先生と出会ったのは、今から3年前の夏。
先生と言っても学校の先生でも、塾の先生でもなく、柔道整復師の接骨院の先生だった。

石鹸のような良い香りに、「この先生のこと好き」と思った

当時、私は体調不良でホームページから先生の接骨院を予約した。
先生のホームページとブログを見た時に、これは厳しい先生で、きっと私は先生から叱られるんだろうな~と、ドキドキしながら先生の治療院の扉を開けた。
治療院なので消毒用のアルコールや包帯の匂いがすると思いきや、消毒液や包帯はなく、先生がジャージを着てて、そのジャージの柔軟剤の香りが微かに私の所へ漂う。
男性の汗の匂いではなく、石鹸のような良い香りだった。
その時、私は「あー。この先生のこと好き」と思った。

それから、普通に治療院に通う日々が続くのだが、あれから3年もお世話になるとは思っていなかった。
当時、私は占い師というのを仕事として始めた。

なぜ、占い師を始めたかと言うと、人の相談に乗るのが好きで、困っている人をほうっておけないという私の性格で、他にも相談やカウンセリングの仕事もある中で、タロットの勉強をしていたので占い師という仕事を選んだ。
そして、先生と初めて会った時に先生が私に対して、
「ブログ、時々読んでるよ!」
と仰ってくれたのだ!
実は私の方も接骨院を探す時にいろんな先生のブログとホームページで、この先生良さそう!と思った所に連絡してた時に偶然、繋がったのが先生の所だけだった。

月一で一緒にいるというのが約束に。いつしか大好きになった

それから、月一で先生の治療院に通った。
私が先生に「占いの売り方で悩んでいる」と言えば、先生は他にも患者がいるが、私と3時間も4時間も親身になって話を聞いてくれた。
今考えるとそれも先生の治療に含まれるのだろうけど、気さくな先生だったので、
「いつでも遊びに来て良いよ!」
という先生の計らいから、月一で一緒にいるというのが約束になった。

ちなみに遊びに来ても良いというのは、先生の治療院に他の患者さんがいない時に
遊びに来ても良い、という事だったので、なので本当に気軽に遊びに行ってる。
私はいつしか先生の事が大好きになった。

いつも、先生と会った後は石鹸のような香りが優しく通る。
私が先生の事を思い出して、また会えたら良いな~と思いながらまた過ごす。
その繰り返しになっている。

実は何回か先生に対して自分の気持ちを伝えた事はある。その度に、
「俺は患者とは付き合わないから」
と振られてるのだが、私はめげずにまた通っている。もちろん、もう先生に会いに行くのはやめようと何度も思った。私の長い片思いは、私が先生を諦めない限りは続くと思ってる。

いつものように告白。少しでも気持ちに変化があれば良いと思った

ある日、またいつものように先生に告白したが、今回の振り文句はいつもの「俺は患者とは付き合わない」だったのが、「俺と一緒にいると不幸になる」というのに変わった。
もしかしたら、先生の中で気持ちの変化があったのかもしれないし、何回も告白されて面倒だな~と思ったのかもしれない。
それでも、少しでも先生の気持ちに変化があれば良いと思った。

そして、その事が終わってから3ヶ月後、また先生にいつものように会いに行った。
やはり一方的かもしれないし、迷惑かもしれない、という意識はあるが、どうしても諦めきれなくて先生の所に行った。
いつも通り温かく受け入れてくれた。
私は嬉しかった。
なんだかんだで受け入れてくれた先生には感謝しかない。

今後は先生と私の関係は変わらないかもしれないが、今度、私が先生に告白する時はきちんと自分の素直な気持ちを伝えようと思ってる。
「先生。私、先生と一緒にいる時が1番幸せですよ」と。