ひとり暮らしの家を出ると、外はもうすっかり冬の気配。この肌寒さに、ふと君を思い出します。

君と別れて1年。一緒に過ごした8年の日々は想像以上に色濃くて…

まるで接着剤でくっつけたかのように、いつも君と手を繋いでた。君の大きなポケットに繋いだ手を一緒に入れたね。冬服をモコモコに着た私を君はいつも嬉しそうに「雪だるまみたいだね」と言ってたね。あれはどういう感情だったんだろう?

でも私も君のニット姿が好きで隠し撮りした写真があるよ。寒くてギュッと抱きしめるとパズルみたいにぴったりと重なってとても安心した。
「ハグするとストレス解消になるんだよ!!あ、ほんとだ!」なんて、周りが聞いたら恥ずかしくなっちゃうような会話だったね。
今でも、君の笑顔を思い出します。

別れて1年、君は今元気でいますか?
8年も一緒に過ごした日々は思っていた以上に色濃く、1日も忘れることなく、私の心の中に大切に残ってます。
それでも、別れてよかったと思ってます。お互い、違う世界をみて、新たな一面を知れて、私もきっと君も、成長したと思います。

色んなことを失敗しました。オリーブオイル4本買っちゃったり、怪しい団体に入りかけたり、詐欺にあったり、誰もいないところで思いっきりこけたり。
その度に君に話したくなるけど、もうそれはできない切なさは、結構痛いです。だから、自己消化する方法も少しずつ学んでます。

決して強くはないけど、弱くもない。むしろたくましい私に出会えた

君の好きな歌に「強くはないけど弱くもないから」という一節があるけど、私はたまに念じるように歌っています。
君に守られて、守られたい私がいた。自分は弱いと思ってた。
だけど、別れて、嫌でも前向かなくちゃいけなくて必死に毎日生きてたら、自分は決して強くはないけど、弱くもなかったよ。むしろちょっとたくましいかも。
それでも、たまに帰りながら泣くこともあるんだ。

ひとり暮らしをはじめました。本当は1番に君にきて欲しかった。君にご飯を作ってあげたかった。一緒にこたつを囲って美味しいねって鍋を食べたかった。
でも現実は、ひとりで黙々と洗濯して干して畳んで、部屋を片付けて、作り置き料理を作って。仕事の後は疲れて納豆ご飯の毎日。
それでも君のおかげで日常に幸せを見出すことが上手になって、観葉植物を育てたりして暮らしを満喫しています。
でも、本当はやっぱり一緒に暮らしたかった。

どうしても伝えたかったありがとうを伝えたくて、ここに想いを綴るね

別れたことに後悔はない、といえば嘘になるけど、君と出会って付き合って、悩んで迷って泣いて笑って、別れたから、今があると思うと、君には感謝の気持ちでいっぱいです。
お互いを見つめ合ってた日々があるから、私は今もたくましく、涙しながらも笑顔で毎日過ごせてます。

簡単に連絡の取れる時代なのに、それができない。別れてしまったカップルがこの世で一番遠い関係なんじゃないかな。
それでも、どうしても君に「ありがとう」と伝えたくて、インスタで見つけた#出せなかった手紙 に投稿することにしました。

けんちゃん、
いつも私と一緒に笑ってくれてありがとう。
沢山の愛と思い出をありがとう。
そしてこれからも、ずっとずっと大好きです。