お元気で、いますか。生き続けてくれていますか。
私はあなたが元気に生きててくれさえすれば、充分元気です。

この手紙は、私にもしものことがあったときのために書いています。
だって、そうでもしないと出せない手紙だからです。

お別れが辛いのではなく、あなたが辛い時にそばにいれないことが辛い

私、あなたのことが本当に好きでした。
自分が嫌になるほど、人生で1番好きです。

でも、好きなんて言ってしまったら、あなたは重荷に感じてしまうよね。
自分の人生に、無責任に私を巻き込みたくないって。
私の幸せを思っているけど、今は向き合えないって。
だからこそ、好きなんて言ってしまったら、多分あなたを困らせてしまう。

ごめんなさい。
好きなんて想ってしまって。
ごめんなさい。

付き合ってた期間は一瞬だったけど、
そんなの関係ないくらいに、どうしようもなく、好きです。

だからね、あなたが人生に絶望したとき、今は私と向き合える状況ではないという理由で
お別れしようって言われて、とても辛かった。

だけど、辛いという感情は、お別れすることに対してと言うことではなくて、どちらかと言うと、あなたが辛い時にそばにいてあげられない事。
そばにいる事ができるにはまだ早すぎる関係という事。
弱っている部分を見せたくないと思わせてしまうほど、私に曝け出せないという事。

まだまだあなたのことを、私は私が気づかないほどに想っていました

もちろん、私のことを考えてくれているから、お別れという選択肢を選んだのはわかってる。
でも。
私の幸せを本当に思っているなら、私の隣にいてよ。

いつも我慢して笑っててくれなくていいから。
泣きたい時は一緒に泣くから。

私のこと、幸せにできなくていいから。
自分もあなたも私が幸せにするから。

だって、こんなに人を好きになったのはあなたが初めてだから。

初めて会った時から感じてた。
これが運命の出会いってやつか~って。

それまで、恋愛は全部受け身だった私がちょっぴり積極的になれたのも、君の言動にいちいち一喜一憂してたのも、あなただからだよ。

こんなにも心と、メッセージを打つ手が震えることってあるのかな。

まだまだあなたのことを、私は私が気づかないほどに想ってしまっていました。

君のことを忘れるために熱中していた絵や音楽や旅行も、忘れられる材料にはならなくて。
一人で絵を描きながら、2人が好きだった音楽をソロで奏でながら、楽しいはずの旅行の夜に、1人部屋で君のことを思い出してこの手紙を書きながら、泣いています。

どんな状態でも好きだから。ただ、そこにいてくれるだけでいいんだよ

これから先、あなたにもっともっと辛い事が降りかかるかもしれない。
精神的に病んで、今までのあなたではいられなくなるかもしれない。
だけど、その時に覚えてて欲しいのは、どんなあなたでも好きでいるよっていうこと。

人生経験が豊富で、私の知らない分野をたくさん教えてくれて。
仕事も楽しんで頑張っていて、面白くて明るいっていう理由で好きになったわけじゃない。

悔しいけど、あなたの存在自体が好きだから。

どんな状態でも好きだから。
ただ、そこにいてくれるだけでいいんだよ。
たとえ私に今まで見せてた部分がなくなっても、愛し続けるよ。

たとえ、ヒゲモジャなおじいちゃんになっても、
アル中やギャンブラーになっても、
会社突然やめてフリーターになっても、
お金がなくなって家を失ったとしても。

私の隣にいてくれるだけでいい。
本当にそれだけでいいよ。

お別れして、もう一度付き合えなかったとしても、あなた以上に好きになれる人は多分現れなくて。一生好きで、考え続けてしまう。
重くてごめんね。
でも、人生でひとつだけ願いを叶えたいとしたら、私はあなたと一生一緒にいたいってお願いする。

最後に、これだけ伝えさせて。
ありがとう。
大好きでした。