大学2年生で部活の役員になってから就職した現在まで、私には週末がほとんどない。
そのため、現在は自分で週末というものを作る必要があると感じている。

部活役員の過多な業務量は曜日の区切りを消し、ただこなしていく毎日

元々は月~金曜日に授業を受けて週末である土日曜日は休むという、おそらく一般的であろうサイクルで暮らしていたのだが、部活の役員になってから週末というものが生活の中から消えた。
私は2つの部活動に所属していたが、そのどちらもが人員不足により業務量が過多であった。
具体的には、部長をやりながら合宿係と公演会係を並行しつつ、副部長のヘルプをするといった感じだ。メールやLINEは土日や深夜だろうと送られてくるので、毎朝連絡の確認から一日が始まる。大学の講義も課題も手を抜きたくはなかったので、毎日図書館に通っていた。
曜日感覚はあったが区切りというものはなく、毎日をただこなしていく感覚だった。
また、やるべきことというものは完璧を目指せばきりがない。どんなにこなしても減らないタスクに疲れ果て、大学3年生の夏、ついに私はメンタルの不調に陥った。

突然訪れた自由時間は自分と向き合う時間になり、過去の清算を始めた

どうにか部活を引退し、コロナに振り回される就職活動を終えた私を待っていたのは、半年近い自由だった。
実際にはコロナの影響で出かけることはほとんどできなかったのだが、それが逆に自分と向き合う時間になった。

自分の部屋を見渡せば、小学生のころから置きっぱなしになっているノートやプリント類、何が入っているのか分からない箱、ぎちぎちに詰め込まれた服が目に入った。
なんのタスクもない、自由を手に入れた私が一番に手を付けたのは、片付けという過去の清算だった。

これは今の自分に必要だろうか、何があれば自分は幸せだろうか……、そんなことを考えながらの単純作業は楽しく、難しかった。
見ただけで嫌な気持ちになる明らかに不要なものもあれば、ずっと言えなくて隠していた大好きなものも見つかる作業だった。
そして最終的にゴミ袋15袋分くらいの物を捨てたことで、部屋は明るくなり気持ちは晴れ晴れとしていた。

決まった休みがなくても、月に1回は作る自分を振り返る日が私の週末

今考えれば、半年の自由時間は、私のこれまでの人生の週末だったのではないだろうか。
平日、つまりそれまでの生活では後ろなど振り返らずに一生懸命進んできたが、週末には立ち止まって自分と向き合ってこれから進んでいく方向性を決める。そしてまた目指す場所に向かって平日は前を見据えて進んでいく。
このサイクルが私には必要だった。

現在は就職し、シフト制の職場なので決まった休みはないし、連休もほとんどない。眠るだけで終わる日もあれば、友人と遊ぶ日もあるが、月に1回は、自分を振り返る日を作るようにしている。これが私の週末である。

この日だけは誰と会うわけでもなく、朝起きた時から「今の私はどうしたいか」だけを問いながら一日を過ごす。
美味しい味噌汁が飲みたいとか、散歩に行きたいとか、そういった要望をできるだけ実現していく。そしてゆっくりと、この先どう生きていきたいかを考えている。
私にとってひとりで過ごす週末は、これまでの活動に区切りをつけ、また明日から元気に歩んでいくための穏やかな時間だ。

エッセイ投稿も、この先どうしていきたいかを考えたことがきっかけに

「かがみよかがみ」に投稿し始めたのも、この先どうしていきたいかを考えていた時にふと、自分の考えていることを発信したいな、と思ったのがきっかけだ。
テーマによってはどうしても考えがまとまらずに投稿していないものもあるが、自分と向き合って出てきた考えをできる限り適切に言語化するようにしている。

時々、自分から出て来る言葉がとても能天気で、なんだか恥ずかしくなることもあるけれど、それはそれで明るくて良いかなと思う。
なぜなら私自身、ネットで様々な人の考えを知ることで、自分に活かせる瞬間がこれまで何度もあったからだ。
だから私も自分の色々な考えを置いておくことで、少しでも読んだ人の発見や気晴らしになれば良いと思う。