私にとってSNSとは、なくてはならないものである。どうしても手が離せない時以外は、四六時中見てしまっているし、もはや日常生活の一部となっている。まるでそこにいることが当たり前の、いわゆる相棒のような存在だ。

SNSとの距離は掴みにくい反面、さまざまな出会いの輪を広げてくれる

SNS依存症と言っても過言ではないくらい、どっぷり浸かってしまっている私だから、もしも今の生活からSNSが消えてしまったらと考えるとぞっとする。TwitterやInstagramなんて魅力的な投稿にあふれているし、何時間でも見ていられる。有名人の投稿を見るのも楽しい。ためになる情報もたくさんあって飽きない。
しかしその反面、例えば友達なんかが、自分にはないキラキラした投稿をしていた時には、心の中がざわついたりする。

私の心を醜く支配するのはきっと嫉妬や僻みの類だろうが、それらは一度出てくると、なかなか私の中から出て行ってはくれない。そうして気分が落ち込んだり、憂鬱になったりする。誰にも何も言われていないのに、だ。私の中で、SNSとの距離感は未だに掴みにくい。
しかしそんなSNSでも、悪いことばかりではない。これがあったからこそ、繋がることができた人たちがたくさんいるのだ。
例えば恋人。私の元彼は、おおよそ8割以上がSNSを通じて知り合った人たちだ。特に意識していたわけではないが、最初は友達募集のような軽いノリで出会い、そこから関係を深めていくということが多かった。
ちなみに夫とも、出会いはSNSがきっかけだ。中には少し怖い思いをしたこともあるが、基本的にSNSは、リアルでは難しい新しい出会いの輪を広げてくれるものだ。

SNSは、使い方さえ間違えなければ、無限の可能性を秘めている

更には女友達まで、何人かSNSを通じて知り合うことができた。毎日LINEで連絡を取り合っている一つ上の子もそうだし、数年前まで良く一緒に旅行に出かけていた友達もSNSを通じて知り合った。
ちなみに前者は神奈川県に住んでいる。私が住んでいる岡山県とは、遠く離れている。このように物理的に距離が離れている人同士でも簡単に繋がることができる。
学生時代の友達より何となく気が合うし、一緒にいる時間も長い。適度に距離があるから、お互い干渉し過ぎることもない。とても気楽な関係でいられるのだ。そんな彼女たちは、SNSがなかったらきっと一生出会うことがなかっただろう。

SNSは、使い方さえ間違えなければ、無限の可能性を秘めていると思う。世の中には、SNSがきっかけで良くない事件が起きることもある。色々な人間がいるから、全ての人が善良だとも限らない。知らない人と一対一で会うのも相当なリスクだ。しかし、そこをわきまえていれば、SNSは素敵な出会いをもたらしてくれることもまた事実だ。

今の生活に必要不可欠な存在と、適度な距離感で付き合っていきたい

また、使い方を工夫すれば、自分をアピールすることもできる。つまり、大多数の人たちに、自分という人間を知ってもらい、プロデュースすることができるのだ。SNSというものが存在していなかった時代には、到底考えられなかったことだろう。実際、私が高校生くらいの頃まではSNSというものがあまり発展していなかったから、時代は進んでいると実感せざるを得ない。
例えばLINEだって、電話やメールしか使えなかった頃に比べて連絡を取ることが格段に便利になった。リアルタイムで色々な人と交流でき、また、世界中の人と繋がることができるSNSは、今の生活において必要不可欠な存在だ。これからも適度な距離感で付き合っていきたい。