私がメンズエステで働き始めてもうすぐ9ヶ月になる。働くキッカケはただ単にお金が必要だったから。
人よりも「美しくなりたい」と言う気持ちが強い私には、手っ取り早く整形するためのまとまった費用が必要だったのだ。

稼いだお金の大半は整形に。欲求は留まることを知らない

サービスの内容は指圧をしてからオイルマッサージをしていくだけ。

月に30~40万稼いだ内の大半はほぼ整形費用・洋服代や遊ぶ費用に消える。今までした整形は目頭切開・二重埋没・目尻切開・グラマラスライン形成・顔の脂肪吸引・人中短縮・口角挙上・歯列矯正etc……総額250万はかかっている。

それでも満足しない。と言うより鏡を見てもまず直したい部分が目につき、落ち込むことが多い。
渡韓できるようになったら鼻を整形したい、目をもっとパッチリさせるため、眼瞼下垂もしたい……。

欲求は留まることを知らない。

ふと、なんのために大変な思いをしてまでお金を稼いでいるのかなと考えてみたりした。幸いなことに幼少期に顔で虐められた経験はない。周りの友人はいい子達ばかりだったので、むしろ褒められることの多い容姿だったと思う。
体型も痩せ型でスタイルだけは自信がある。

ただ自分の中で思い描いている顔と、実際に鏡に映る自分が違うのだ。私は中国美人のような強くて美しい顔に憧れている。
ところが現実は彫りの浅い顔立ち。私は私の顔を受け入れることが出来ないから、こんな事になってしまったのだろう。

自分を少しでも好きになりたいから、私は自信をお金で買っている

人が整形をする理由は色々あると思うが、1番は自分を少しでも好きになりたいからだと思う。
そりゃもちろんコンプレックスを受け入れて、ありのままの自分を好きになるという方法もあるのだろうが、それが難しいのなら、さっさと顔のパーツを変えて自信を付けるという考えもアリだ。

つまり私は自信をお金で買っている。
落ち込むことがあっても、顔が美しければそれで満足するのだ。
誰だって自分の存在を肯定されたいじゃん。自分に自信がない子も、整形を繰り返していてもまだ納得できない子も、本当は自分の事が好きでどうにかしたいのだ。
ただ世間がそれを許してくれない。
顔の善し悪しで発言の重みが異なることだってある。大切にされる・されないが決まることだってある。

こんな事ばかり考えているから割と死にたくなることも多いし、まだまだ理想とは言えないけど、とりあえず今日も美しくなるためにキツい仕事をして現実にもがいて頑張ってみるよ。