私は一人暮らしに憧れる実家暮らしの20代である。
大学生になって憧れが強まった。中学の同級生も半年間の一人暮らしを経て、社会人になった今は、バイト先の知人とルームシェアをしている。
一人暮らしに憧れる反面、情報収集するほどに迷いや葛藤が生まれる
同級生によると、部屋を借りる上での審査基準が設けられており、2人暮らしの場合は少し厳しいらしい。
私なりに自立したいと常々思っていて、社会人から一人暮らしを始めたかった。その計画は新型コロナウイルスが流行り出した影響をダイレクトに受けたせいで、未だに情報収集くらいしかできてない始末である。
必要な資金だけでなく住みたい間取りも相場も色々調べてきたのが、半年間。
残りの半年は、買って置けばよかったモノや水回り清掃の豆知識術を重点的に調べるようになった。掃除が苦手な私には心強い情報が盛りだくさんで、ひと安心。
しかし、一人暮らしに憧れる反面、性犯罪などの事件が報道される度に怖気付いてしまう。そのせいで社会人1年目の今は迷いがある。
職場で中途採用されて配属された同僚とも話していたけれど、その子はシェアハウスの方が気楽だと言っていた。そのうち仲良くなって、私が仕事を辞めても連絡を取り合い、一人暮らしに慣れない私と慣れている同僚とで2人暮らしするのはどうかという話が出た。
母は賛成してくれたので、あとは具体的に話を進めるだけになる。ただ、私の転職先が決まって給料も貰ってからでないと当分、話は進みそうにない。
実家暮らしが長くなるほど感じる不安な気持ち。未来への目標を決めた
それまではお互いの必須条件がどこまで同じなのかを話し合っておく必要があるのだ。
2人なら家事も分担できるし、帰宅時間も気にせず退屈な時間は少なくなると思う。元同僚が住みたい地域に私が住んでいることもあり、情報交換をしながら条件が絞られていった。時期としては、彼女が今の職場を再来年で退職してから物件探しを本格的に始めるという結論で方向性が決まった。
実家暮らしが長くなればなるほど、自立できなくなりそうで不安定な気持ちがついて回る。自分の中で葛藤は終わっていない。このままではいけないし、仕事が落ち着いてきて貯金額も上がってきたら不動産屋を巡ってみるというのが、転職活動をしながら見つけた私の新しい目標になった。住みたい地域はいくつか決めておき、それを元に不動産屋巡りを充実させるのが具体的な目標の内訳として考えている。
新型コロナウイルスの変異株が国内で確認され、第6波がやってきてしまう不安も、3回目のワクチン接種の目処が立つ時期も見えないことが多いけれど、前を向いて明るい未来を再建していく心構えを失いたくない。
実家暮らしに驚く周囲の目も気にし、今の私は本当に焦っている
自立心がせっかく生まれてきたのならば、できるだけ早く物件を見つけたい気持ちがあった。周囲の目も私なりに気にしている。なぜなら「実家暮らし」と答えるだけでギョッとされたことがあるからだ。それだけならまだしも、小さい声で「今どきダサい」という言葉を浴びせてこられたのだ。
どうやら今の日本では一人暮らしをしている人の方が立場が上らしい。恋人や兄弟と暮らす人はもっと立場が上かもしれない。実家暮らしイコール怠け者というイメージが強いのか、私以外の子に対しては笑ってリアクションをして楽しそうに話していた様子は見ていられなかった。
今の私は本当に焦っていると思う。一人暮らしして自由を手に入れたいし、仕事も今度こそ頑張りたい。お金も貯めて有給が取れるようになったら2泊3日くらいは近場に旅行したいと思っている。都内の温泉施設でゆっくり過ごすのは憧れの休日だ。
読書カフェの宿泊施設を見つけたから、そこに行ってみたいと考えていたが、物騒な事件が立て続けに起きているので極力近寄りたくない。実家暮らしの今は宿泊施設などで趣味を堪能するしかないところを、一人暮らしを始めれば土日や祝日に家で読書を楽しむことが出来るのだ。
一人暮らしを始めたら、趣味を楽しむ時間も増やせる。料理や買い物は得意で掃除や洗濯は母から教えてもらいながら覚えていきたい。