毎年最後の月になると変わらずやってくるクリスマス。街のあらゆるところで聴き慣れたクリスマスソングが流れ、イルミネーションがきれいに輝き始める。
年末に向けて少しずつ忙しくなってくるこの時期は、いつもどこかつまらなさそうな人々の間にもどこか慌ただしく、けれども楽しそうな雰囲気が漂ってくる。例に漏れず私も、クリスマスにはどうしてもワクワクしてしまう。そう、クリスマスは一年で一番、特別な日なのだ。

楽しみ方は子どもの頃と変わっても、毎年クリスマスは誰かと一緒に

子どもの頃は、サンタさんからのプレゼントを楽しみにしていた。イブの夜に枕元に靴下を置いてみたものの、なかなか眠れなかったのを良く覚えている。
朝起きて、かわいい包み紙でラッピングされたプレゼントを開ける時の、あの何とも言えないドキドキ感は今思い出すだけでも胸がきゅっとなる。
家族みんなでケンタッキーのフライドチキンやおいしいケーキを食べて(それはもう普段食べられないようなちょっと豪華なケーキ!しかも砂糖でできたサンタさん付きのやつだ)、ハッピークリスマスと歌う瞬間が、何よりも好きだった。

大人になると、家族でクリスマスを過ごすことは少なくなった。友達や恋人と一緒にいる方が楽しい頃だったし、何しろサンタさんの正体を知ってしまったものだから、サンタさんからのプレゼントにワクワクすることもなくなった。

それでも友達と、時には恋人とプレゼントを交換したりした。街で素敵なイルミネーションを見たり、ロマンチックな夜を過ごしたりと、子どもの頃とはまた違う楽しみ方を覚えていた。
世の中に「クリスマスの日に一人で何もせず過ごすのは寂しい人だ」なんて暗黙の了解的なものがあったのかは分からないが、その頃は毎年誰かしらと一緒に過ごしていた。

一人で過ごすのも悪くないけど誰かと過ごすクリスマスも私には必要

しかしある時から、クリスマスの日も普段と変わらない過ごし方をするようになった。一人で食べたいものを食べて、行きたいところに行き、やりたいことをやる。「クリスマスだから」とこだわるのをやめた。
それでもこの時期になると街では聴き慣れたクリスマスソングが流れ、イルミネーションが輝き始める。しかし世の中の人々は皆それぞれの一日に夢中で、誰も一人で過ごしている私を責めたり冷やかしたりなんてしなかった。別に今まで無理をしていたわけではないが、もっと肩の力を抜いて生きていて良いんだと思えた。

結婚して子どもを二人産んだ今、クリスマスに友達と遊ぶことはなくなった。しかし今の私には、夫と子どもがいる。
一人で過ごすクリスマスももちろん悪くなかったし楽しかったが、誰かと一緒に過ごすクリスマスも私にはやっぱり必要なのだ。
あったかい家でちょっと豪華な料理とおいしいケーキを食べて、ささやかなプレゼントを贈り合う。砂糖でできたサンタさんはみんなで分け合おう。
付き合いたての頃のようなロマンチックなムードは今はもうないけれど、大好きな人と過ごすクリスマスはきっと忘れられない大切な一日になるはずだ。
今年ももうすぐクリスマスがやってくる。さあ、どんな一日にしよう。私はいつも、一緒にいたい人と一緒にいて、食べたいものを食べてやりたいことをやる。やっぱりクリスマスは、一年で一番特別な日なのだ!