結婚記念日をイベントと被せるのは絶対に嫌だった

あなたにとってクリスマスはどんな日だろうか。大切な人と過ごす日?おいしいものを食べられる日?プレゼントがもらえる日?

私にとってクリスマスは自分の苗字が変わった日、結婚記念日だ。

1年前のクリスマスに私は彼と婚姻届を提出した。1年も経つと新しい苗字にも慣れてきた。今では旧姓を見ると懐かしさを覚えるくらいだ。
婚姻届の提出日を決めるとき、私はイベントと被せるのは絶対に嫌だと思っていた。
2人だけの特別な記念日にしたかったし、食事に行くにしてもどこも混むだろう。なによりイベントとひとまとめにされることで結婚記念日という日が霞んでしまうような、ついでのように扱われてしまうのが寂しいような気がしたからだ。でも覚えやすい日にしないと、きっと忘れてしまうだろうとも思っていた。

「クリスマスのついで」ではなく「結婚記念日のついで」にしよう

数えやすいように2020年のうちに結婚したかったが、残り1か月となり、なかなか婚姻届の提出日を決められずにいた。そこで改めてイベントと被せるのはどうかという話の流れになってきた。忘れないことを優先したのだ。
そこで私は考え方を変えてみた。クリスマスのついでに結婚記念日を祝うのではない。結婚記念日を祝うついでにクリスマスを祝うのだ。

今まではクリスマスを祝うためだったごちそうもプレゼントも、結婚記念日のためだと思えばよいのだ。そして結婚記念日とクリスマスを兼ねているぶんごちそうもプレゼントもグレードアップさせて盛大にお祝いすればいい。
そう考えたらイベントと結婚記念日が同じって、とっても素敵なことではないかと思うようになった。

こうして私たちは1年前のクリスマスに婚姻届を提出することになったのだ。提出日まで日にちがなかったため、急いで婚姻届を準備し、当日に間違いなく受理してもらえるように事前に市役所で確認をしてもらった。
そして当日、婚姻届を提出し、少しいいランチを食べ、結婚式場を見学して花嫁気分を味わい、少しいいディナーを食べた。慌ただしくてお互いにプレゼントは準備しなかったけど、この1日がクリスマスプレゼントだよねなんて笑いながら言い合っていた。とても幸せな1日だった。

今年のクリスマスはどんな特別な日になるんだろう

今年も街にはクリスマスソングが流れ始め、イルミネーションで彩られていく。
もともと私はこの浮かれた雰囲気が大好きだ。なんだかこれから楽しいことが起こりそうで、とてもワクワクする。鼻唄交じりにスキップしたくなるくらいだ。
だけど今年は今までよりももっとワクワクしている。はじめての結婚記念日を迎えるからだ。クリスマスソングもイルミネーションも私たちを祝福してくれるような気分になっている。

2人の時間を大切にできるような過ごし方をしたいと思っているが、おいしいランチを食べて、夜はイルミネーションを観に行こうかなんて予定を立て始めていたら、先日夫から「結婚1年目は紙婚式って言うらしいよ。なにか紙にちなんだものをプレゼントするのはどう?これから長いから、コンセプトを決めておかないとプレゼント決めるの大変になっちゃうから」と提案があった。

本当はサプライズでプレゼントを計画したい気持ちもあったようだが、気に入らないものをプレゼントされた私ががっかりする姿を見たくなかったそうだ。
サプライズでプレゼントされてみたかったなぁなんて思ったり、なんだかんだ大切に思ってくれてるんだなぁなんて思いつつ、お互いに紙にちなんだプレゼントを送りあうこととなった。

今はプレゼントを考え中だ。この1年の感謝の気持ちを精一杯伝えよう。夫も一生懸命考えてくれているようだが、途中で自分が欲しいものに目移りしてしまうようで時間がかかっているようだ。
今年はどんな結婚記念日でどんなクリスマスになるのか今から楽しみだ。