2022年、私の宣言……の前にまずは、1年間頑張った自分を褒めてあげたい。
楽しいこと、嬉しいこと、成長したこともあれば、悔しかったこと、とても苦しんだこと、あのときああしておけばという後悔もあった。たくさん泣いたし、たくさん苦しんだ。
だけど、2021年は、仲間と一緒に仕事をする楽しさに気付け、もう二度とこんなに素敵な人に出会えない!というとても素敵な人と出会うことができた。
2021年、つつがなく締めくくれることに対して、奇跡、運、タイミング、めぐり合わせ。色々な要因に大きく感謝している。
本年、出会えたかけがえのない人たちとの繋がりをいつまでも続けていくために、変わらないために私は進化し続けていこうと思う。

与えられるから与える立場へ。様々な立場の人の思いを理解したい

そんな私の2022年の宣言は「様々な立場の人の思いを理解する」だ。

これまでたくさんの人に出会って、たくさんの本を読んで、いろんな人の思いに触れてきた。話を聞いたり物語を読んで誰かの気持ちや思いを聞いて、「あ、そうなんだ」「大変だね」と気持ちに共感することはできた。
だけど私は本当に彼らの気持ちを深く理解できているのだろうか。

20代後半の現在。
今まで、私は家庭においても社会においても、誰かの下のポジションを死守している人間だった。
生徒会長も学級委員も部活動の部長も、サークルの会長もバイトリーダーもしたことがない。
誰かから守られ、与えられる側の立場にいた。
だけど、年明けからは与える側の立場で仕事をしていく。

先日、年明けから、上の立場に立って仕事をしてほしいと打診を受けた。もちろん迷った。
今まで誰かの下でぬくぬくと仕事をしており、自分で手に負えない仕事は上の人間がやってくれた。だけど来年からは自分がその上の人間の立場に立たないといけない。

今も脳裏に焼き付く、私の指摘に半泣きで吠える管理職男性の顔

正直、現状維持でこのままやっていきたいという思いが強かった。だけど、挑戦することにした。
そう思ったきっかけは、今年の9月に管理職の男性と衝突した経験だ。
衝突の内容は、職場チーム内でスタッフの能力差が大きく開いており、社歴が長く、能力の高い人間に仕事が集中し、我々が疲弊している状況であった。
同じ給与、同じ労働条件で働いている以上それは理不尽だと感じた私は、そのことに対して管理職の男性に、ご自身のスタッフ教育が行き届いていないことが原因だと言った。
この指摘に対して彼は、「分かっている!分かっているんだ。でも僕には手に負えないんだ」と私に吠えた。
結局、さらに上の人間が出てきてその場を収めたが、私の脳裏には彼の半泣きで吠える顔が今でも焼き付いている。

私自身、もっと違う言い方があったのではないか。彼を吠えさせずにもっと建設的な話し合いができたのではないかと後悔している。
とても、申し訳ないことをしてしまったと思っている。
私は管理職になったこともなければ、人を育てたこともない。組織を取りまとめる大変さもその葛藤も知らない。
知らないから、分からないから相手の立場に立てずに自分の都合だけで自分の意見を押し付けてしまったのだ。そして相手を傷つけてしまった。

誰かを傷つけた後、知らなかった、分からなかったでは済まされない

その時私は、知らないことって罪だ。そう思った。
そして、誰かを傷つけた後、知らなかった、分からなかったでは済まされない。手遅れなのだ。 
だから、私は少しでも様々な人間の立場になって物事を考えられる。そういう人になろうと決めて今年の目標を「様々な立場の人の思いを理解する」に決めた。

不安も多い。若者の自分に務まるのかも分からない。だけどやってみたい。今まで見たことのない景色、感じたことのない思いを自分の中に取り込んで、たくさんの人の立場に立って相手に寄り添える。そういう人になりたい。

体験しないと理解できないこともたくさんある。本の中だけではなく、自分自身の身体、そして心をもって、新しい自分と出会いたい。

2022年、どんな自分になれるのかとても楽しみだ。