私にとって旅行といえば、年に1回の海外旅行だ。
パスポートを取得した15歳から、コロナ禍に突入するまで、ほぼ毎年海外旅行に繰り出して来た。
旅行先はアジアはもちろん、ヨーロッパとアメリカ大陸の10カ国程を巡った。
一緒に行く相手は、家族の時もあれば、大学の友人であったり、幼馴染みであったりと様々であった。

非日常体験ができること。これが私の考える旅の醍醐味

「非日常体験ができること」
私はこれが旅の醍醐味であると考えている。
働いて貯めたお金で、日本の日常から心理的にも物理的にも遠く離れ、異国情緒を感じる体験をするために、旅をしている。
「非日常体験」とは、旅行好きの人であれば共感してもらえるのではないかと思うが、下記に数点挙げたい。

1つ目は、その土地の文化や景色を知る・見ることだ。
有名な王道の観光地を巡る旅も楽しいが、あまり日本人に馴染みのない国に行くことも好きだ。
ガイドブックには載らない絶景を見つけた時は、嬉しくなる。

2つ目にその土地の料理を食べること。
外食だけでなく、アパートメントタイプのホテルであれば、地元のスーパーで買った食材を料理する楽しみもある。

3つ目は、なんといってもお土産を買うことだ。
友人に渡すお土産をあれこれ見るのも楽しいし、自分用に買ったものは、帰国後も旅の余韻を長引かせてくれる。

旅行気分を少しでも味わうため、海外のガイドブックを眺めたものの

コロナ禍になり、海外はおろか日本国内も旅行できないとなったとき、最初は海外旅行気分を味わいたくて、ガイドブックを眺めることをやってみた。
海外旅行に行く前には、ガイドブックで特集されているフォトスポットであったり、おすすめのお土産のページは、出発までに何度も眺めたものだ。

しかし、どうにも海外旅行に行く前の、どこを巡るか計画を立てている時の高揚感が得られず、1つの国のガイドブックのみパラパラとページをめくってやめてしまった。

幼少期のアルバムを見ていると、ゴールデンウィークや夏休みには日本国内の旅行によく連れて行ってもらっていた。
それを思い出し、行き先を海外ではなく日本国内で考えてみた。

そこで、感染状況が落ち着いた時期に、混雑してそうだからと、避けてきた地域に行ってみた。

海外とは違う良さがあるホスピタリティ大国日本。非日常は近くにある

すると、言葉を100パーセント理解できることと、治安の良さがもたらす気楽さと、ホスピタリティ大国日本が誇る人の温かさに触れることができた。
それは、「非日常体験」は近くにあると実感した瞬間だった。

また、ある程度勝手が分かっている日本だからこそ(直前まで仕事が立て込んでいたのもあるが)、計画をみっちり組み上げずに出発した。

綿密に計画されていなかった分、行けなかった場所や、買えなかったものもあるが、「また行けばいいか」と思えた。
再び海外旅行に行けるまで、日本国内に目を向け、近場で行ける場所をリサーチしながら、待ちたいと思う。