私にとって旅とは、私が私の夢をつくるための一つの方法

私は、生粋の東南アジア好きである。
いわゆる、バックパッカー系女子をして様々な場所を歩き巡っていた時期もあったし、素敵な場所を見つけては、長期滞在してみたこともあった。新しい場所を訪れたり、自分の当たり前の日常から飛び出ると、とても自分が身軽になったようで気持ちが高まる。
また、訪れた地での新しい出会いや、発見から自分の夢がたくさん作られるのが楽しかった。私にとって旅とは、私が私の夢をつくるための一つの方法なのだ。

コロナ禍で日本に滞在していて、私をよく知る友人たちに、よく言われた言葉がある。
「あんなに、いろいろな場所に行っていたのに、今は日本でつまらないでしょ。早く海外に行けるといいね」という言葉だ。少なくともこの言葉を、コロナ禍で私は100回は聞いただろう。

帰国して、スキルアップへ勉強をしたり、温泉巡りばかりしていても

たしかに、私のInstagramは初めて会った人に「旅系のインスタだね」と言われたことがある。最近は、「インスタ、最近、静かだね」とまで言われるようになった。実際に見返してみると、私がSNSであげていた写真は、訪れた先の日本とは少し異なる景観の写真ばかりだった。

常に手元にはスマホがあり、楽しい瞬間を思い出に残そうと、よく写真を撮っていた。今考えれば、コロナ前の私はいつも異なる文化圏で、異文化を楽しんでいた気がする。
たしかに日本に帰ってきて、スキルアップのために勉強をしたり、趣味の温泉巡りばかりしていて、SNSはすごく味気がない気もする。SNSの投稿頻度もかなり減った。今までいった先々の写真をたびたびアップしていたが、今は滅多にアップロードしない。
SNSは充実していないが、以前よりむしろ今の自分の生活は充実していると思う。自分の感覚では、どこかに出かけている時と変わらない、ワクワク感がコロナ禍でも溢れている。

どこかに行くことができないコロナ禍でも、私は、日々旅をしている気分だ。なぜなら、私が、異文化を楽しむのは、日本に滞在している今も変わらないのだ。

旅で沢山の夢を見つけてきた。やることは尽きないのだ

私は、以前、長期滞在していた国の友人から日本に滞在している友人を紹介してもらい、日本でも新しい友達もできた。長期滞在していた国の言葉が少しできただけで、東南アジアの様々な国の在日のコミュニティの方たちとも仲良くなれた。

また、偶然の出会いから、異文化での経験がきっかけになり、新しいステキな出会いもあった。今までの旅の経験や思い出が今に生きているのだ。
それに、私は旅で、もっといろんな言葉を話せるようになってみたいと思ったり、将来移住したい町を見つけたり、将来海外で仕事をしてみたいと思ったり、他の国の伝統的な結婚式をしたい!という沢山の夢を見つけてきた。
そのために、今は資格取得のための通信講座を受けた他に、学校の勉強、移住したい国の語学の勉強、自分の好きなお酒を探すための旅、綺麗な生活をする練習、カメラの勉強などなど、やることは尽きないのだ。

私の旅は、まだ終わっていないのだ。旅で見つけた、私の沢山の夢を叶えるために、私は今日本で頑張らなければならないことが沢山ある。
私は、将来の夢は大きい夢を一つだけ持たなければならないと思ってきた。だが、今は、そう思わなくなった。
夢は世界を変えるような壮大な夢でも、人気のチョコレートクッキーが食べたいという小さな夢でも、夢は夢なのだ。だから私は、旅で沢山の夢を見つけることができたのだ。
私は、その夢を今度は叶えなければならない。だから、その夢を叶えるための時間はいくらあっても足りないのだ。
今も夢をかなえるために旅を続けている私は、生き生きと生きているように見えるのだろうか。