2022年、私のなかに「母親」という新しい顔が加わる。
まだまだ妊婦生活は先が長く、無事に出産を終えるその日まで安心できる日は1日もないが、無事にその日を迎えるつもりで準備しなければならないことがたくさんある。
夫婦2人で過ごす時間、準備にかける時間をたくさん得られた
毎年、年始に「1年の100の目標」リストを書き出しているのだが、今年は自然と妊婦生活や子育ての項目が多くなった。
「最低限のマタニティグッズで頑張る」「妊娠・授乳期の栄養管理をしっかりする」「安産祈願に行く」という真面目なものから、「マタニティフォトを〇〇で撮る」「エコーアルバムをつくる」「安定期に入ったら旅行をする」など少し浮かれたものまで様々である。
結婚してすぐにコロナ禍になり、結婚式の延期や、新婚旅行の変更を余儀なくされた。連動して家族計画も当初の予定より遅れたかたちとなったが、今思えば夫婦2人で過ごす時間、それぞれの準備にかける時間をたくさん得ることができたのでよかったと思っている。
ゆっくり時間をかけて、新しい「母親」の顔を用意したい
私たち夫婦の元に来てくれた新しい命のために、ゆっくり時間をかけて新しい「母親」の顔を用意したい。まずは、何も考えずに思いつく限りの理想をあげてみる。
すべての出来事にやさしさと喜びをもって接する「母親」。
妊娠前と変わらない熱量で、仕事の責任を果たして働く「母親」。
妻としての顔を忘れず、夫への思いやりを持ち続ける「母親」。
親という立場ながらも、子どもを自分ではない独立した人間として尊重する「母親」。
自分を大切にし、趣味や健康、美容にかける時間を惜しまない「母親」。
周りからいつも「欲張りすぎ」、良く言えば「頑張り屋さん」と言われている私らしい理想たち。あげだしたらキリがないが、ざっくりまとめると、私は「かっこよくて、やさしくて、きれいな」母親になりたいと思っている。
高く目標を掲げていれば、最終的に達成できるラインは高くなる
妊娠してから、雑誌やSNSなどで情報収集をしていると、出産後の育児生活がいかに想定外の日々で、思い通りにならないものだということは、嫌というほどわかっている。
それでも、できる限り多く、そして高く目標を掲げていれば、最終的に達成できるラインは高くなると思う。
5個の目標をあげて、3個達成できた!よりも、私は10個の目標をあげて、6個達成できた方が嬉しい。同じ達成率でも、後者の方が結果として理想に近づいている自分に出会えるからだ。
自分の軸について10年以上先に話ができるのが、今から楽しみで
いろいろ考えていると、生まれてくる子は、こんな母親は嫌だろうか……と頭を悩ませてしまう日も少なくはない。もちろん、先にあげた理想に基づいて、子どもを自分ではない独立した人間として尊重するために、上記のような考え方を押し付けるつもりはさらさらない。
私が見せる「母親」の顔をみて、いいと思ったら真似して、ダメだと思ったら反面教師にして、自分自身の軸を選び取っていってほしい。そんな話ができるのは、きっと10年以上先だろうが、今から楽しみにしている自分もいる。
まずは、細かく設定した目標や理想を1つずつ、丁寧に達成していく。お腹で今も精一杯成長してくれている我が子のために、そして新しい顔を得て、新しいライフステージに進もうとしている自分のために。