私はもうすぐ社会人2年目になる。あの目まぐるしい就活から1年以上が経とうとしているなんて、時間の流れの速さに驚いてしまう。
今日は私が経験した、就活でのとある壁を書かせてほしい。

女子校育ちの私に、面接官は「働かなくても良いんじゃない?」と言う

あれは大学4年生の6月で、私はとある企業の最終面接を受けていた。
軽く自己紹介をして、さあ自己アピールをしようと思ったところでその思いは砕かれた。
私は中学から大学まで女子校。そんな経歴の私に中年の面接官は「うーん、そんなに働かなくっても良いんじゃない?」と言ったのだ。
面接官の話を要約すると、君は女子校に通えるようなお嬢様なので、働くよりも結婚してお嫁さんになった方が良いんじゃないか、というのである。

全く大きなお世話だ。別に結婚はしてもしなくてもいいと思っているが、たとえ結婚しても専業主婦になるつもりはない。出産・育児で休業しようとも必ず仕事には復帰したい。自分の人生の主導権を握るには自分で稼ぐしかない、という母の教えに私は共感していたのでその想いは強固だった。
しかし、どんなに私が一生懸命長く働く意思があって、どんな適性があると思ってるのか話しても「いやいや、女の子なんだから。そうはいっても結婚したいでしょ?そうしたら当然退職するよね」という面接官のスタンスは最後まで崩れなかった。

男女平等になったと親の世代は言うけど、この面接のどこが平等だろう

面接時間はたったの15分。それなのに、就職して長く働きたいという考えが伝わらない。15分で自己アピールするどころか、まず働く意思があると分かってもらうだけで時間を取られてしまった。
結局、その会社から内定は出なかった。

最近は男女平等になったと親の世代は言う。けれど、この面接内容のどこが平等なんだろうか。
この面接の後、私はしばらくの間、「男に生まれていればこんなことを言われずに自分の能力を見てもらえたのだろうか」「そんなに結婚や出産で退職するのが当たり前なのか」などと考え込んでいた。
そして私は何と返答すれば良かったのだろう。もしも上手く話を合わせて長くは働かない予定だと言っていれば内定が出たのだろうか。別にその会社に未練はないけれど、私に何を求められていたのかは気になるところだ。

性別の壁にぶつかるたび、悔しさと、戦いに疲れた気持ちがせめぎ合う

確かに自分の子どもの頃に比べれば、女の子なんだから〇〇しなさい、というような直接的な表現は減ったと思う。しかし結局のところ女性ならこうあるのが当たり前、という無言の圧力は存在し続けている。
女性だから結婚したいだろう、結婚したら仕事はそれほどやらないだろう、なんて決めつけられて自分の考えを説明しても嘘のように扱われたことが本当に悔しかった。

自分の全力を尽くしたくてもその環境すら与えられないなら、実力を発揮するのは難しい。今もそんなどうしようもない性別の壁にぶつかるたびに、絶対に負けるものか、という気持ちと、もう戦うのは疲れた、という気持ちがせめぎ合う。
結婚も出産も素敵だと思う。とても尊くて、人生を豊かにしてくれるものだ。私は子どもが好きだから、いつか子育てをするのもいいと思っている。
けれど、そんな憧れがあるからといって仕事の優先順位が低いとは思わないでほしい。両立したいと思っているし両立ができないならできるように仕組みを変えていくべきだ。

物価は上がっても賃金は上がらない、そんな世の中ではパートナーを得たとしても支え合うために働ける環境を作っていく必要があるだろう。そのためには規則だけでなく、考え方も変えていかなくてはならない。
そんなことを、今日も参加者が男性ばかりの会議をしながら考えている。