私は見た目こそ大人だが、中身は小学生である。
大人になりきれない私は、 その場の感情が顔や声に出るし、さらには態度にも出る。 人の好き嫌いもハッキリしているから、大人な対応は出来ない。
私は人を着火させるポイント、つまり地雷を見つけるのが得意
「お前らそんな状態じゃ痛い目見るぞ!」「俺が先のことを考えて言ってやってるんだ!」 「お前らより長いこと社会人をやってるんだ!」 「なんでそんな態度とるんだ!」 「お前らの友達じゃないんだぞ!」 「そういう所直せ!」
つい先日、上司に怒られた。
会議終了直後に先輩と話していた際の冗談が、上司にクリティカルヒットしたらしい。 私からしたら、先輩と日頃からしている通常運転の会話だった。
自分でも理解しているが、 私は人を着火させるポイントを見つけるのが上手い。 「ここを踏めば完璧だ」という人の地雷を見つけるのが得意なのだと思う。
嫌われたければ、そこを敢えて踏みに行けばいいし、 仲良くしたいと思えば、そこに踏み込まなければいい話だ。
さらに私は苦手(嫌い)な相手に対し、馬鹿にしたように笑いながら話してしまうところがある。 そりゃ怒られても仕方ない(だからと言って上司に怒られたくて敢えて踏みに行ったわけではないのだが……)。
人を傷つける凶器になってしまうことも、自分を守る武器にもなる
直そうと思ったこともあったが、いつの日か直そうと思う事もなくなった。 人を傷つけてしまう“凶器”になってしまう一方、 自分を守るための“武器”と捉えるようになったからだと思う。
こんな使いようによっては自分も相手も傷つく性格、直した方が良いに決まっているが、
そんな部分も自分だと思う事にした。 きっと表裏一体とは、このことを指すのだろう。
話は変わるが、ここまでの社会人生活、私はとても上司に恵まれてきた。 何回も上司が変わってきたが、それでも合わないと感じる上司はいなかった。 それがここにきて、壊滅的に合わない上司に変わった。
今まで“武器”としていたものが“凶器”に変わりつつあるのを最近、若干感じてはいたのだ。
敢えて上司の地雷を踏みに行ったわけではないにしろ、 最近、その上司に対して攻撃的だったのは事実である。
その点においては反省すべきだと思っているが、 現状、自他共に認める“イヤイヤ期”真っ只中なもんで直せそうにない。
今の私では立派な大人になることは難しい。精神的に相当未熟なのだ
今でも私は上司から怒られたことに納得していない。
「他の人がいる中、大声で怒る貴方は大人なのか」 「長いこと社会人をしている人は人前で怒鳴らないと思う」 「貴方みたいな友達は欲しくない」 「これ以上一緒に働きたくない」 「上司チェーンジ!」
そう言い返しそうになった私は、精神的に相当未熟なのである。
今の私では、立派な“大人”になることは難しい。 「なりたい!」と言って、すぐになれるもんでもないのは百も承知だ。 とりあえず私が今目指すべき姿は、 見た目にそぐわない中身と目標である“大人”のターニングポイントじゃないかと思う。
よし、“大人”ではなく“虫取り網が似合う大人”くらいを目指そうか……。 こんなことを考えてる私は、まだまだクソガキである。