家賃5万、光熱費1万、食費は……。
最近、生活にかかるお金のことを考えることが増えてきた。
買い物をするとき、ポストに入った検針票を見たとき、こんなにもお金がかかるのかと思ってドキリとしてしまう。
大学生の今は、家賃も光熱費も自炊用の食費(朝食・夕食)ですら親に出してもらっている。しかし、4月からは親を頼りにしたままではいられない。
4月からは社会人。給料の範囲内で生活しなければならないのだから当然だ。
欲しいものは親に申告する生活。バイト代は自分の趣味にと決めていた
親に出してもらっているお金以外の仕送りは年6万。それ以外は自分のバイト代を使っている。それらの内訳もしっかり決めている。
仕送りは生活に必要なものを買うとき用、バイト代は趣味用と。
そう決めているのには理由がある。
大学入学前、実家で暮らしていたときは親がお金を出してくれる代わりに、欲しい物があるときは必ず申告しなければならなかった。
周りの友達がお小遣いをもらって好きにものを買っていたのを知っていたし、私の親が変わっていることは分かっていた。親は私の趣味に対して否定的で、「そんなものが好きだなんて頭がおかしい」といつも言われてきた。本当は自由に買い物をしたかったが、お金が出せない以上はどうしようもなかった。
だから、大学生になってバイトをしたら、自分の趣味に好きなようにお金を使おうと決めていた。実際、大学生になってからは少しだがバイトをしてお金を貯めた。
それからは、行きたい場所に旅行に行き、舞台観劇をしたり、イベントに行ったりと好きなことができるようになった。
自由にお金を使えることがこれほど幸せだとは思わなかった。
一目ぼれしたスカート。親は買ってくれなかったが、自分のお金で
大学生4年の春。
買い物に行ったとき、あるスカートに一目ぼれした。
値段は4000円くらいで、親に買ってほしいと頼んだが、値段を理由に断られた。親は3000円以下の服以外は高いと言って買ってくれないし、その基準が一般的に考えると低すぎることも分かっていた。
しかし、左右非対称のデザインと色合いは私の購買意欲をそそり、数週間後には1人で店を訪れてそのスカートを買っていた。
親にそのことがバレて怒られたが、私は満足していた。ここまで私に一目ぼれさせるような服は後にも先にもこれだけだったからだ。
それ以降も、欲しいものがあるとバイト代で買うからと言っていた。
お金に制限があっても、自由がある方が幸せだと言える
しかしある日、またそのようなことを言った私に母親は「自分のバイト代で買うようになって感覚おかしくなったんじゃないの?」と言った。
確かに前よりは買うようになったが、一応限度は考えているつもりだ。
欲しくても我慢したものはあるし、旅行の時はいつも夜行バスで移動するようにしている。
ライブの配信が増えた最近も、考えてチケットを買うようにしている。
そもそも、今まであれだけ制限されていたら自由にしたい気持ちが勝るのは当然のことだと思う。
お金はあっても自由がなかった昔と、自由があってもお金に制限がある今では、圧倒的に今の方が幸せだと言える。
来春からは今のように自由にお金を使うことが難しくなっていると思う。
お金の使いかたに不安はあるが、自分が納得できる使いかたを模索していきたい。