新年を迎え、家計簿の最初のページに年間貯蓄計画を書き込む。
昨年に引き続き、目標を達成したいという気持ちはあるものの、今年は私が産休に入ったり、マイホームに引っ越す予定があったりするため、正直どこまでブレずに貯蓄できるか不安でいっぱいだ。
それでも、独身の頃の自分に比べたら、だいぶ支出をコントロールできるようになった。私がお金についてよく考えるようになったのは、結婚の影響が大きい。
結婚を機に家計簿をつけて、先を見越した計画を考えるようになった
結婚してから家計簿を欠かさずつけるようになっただけではなく、1週間の予算や先々の予定を見越した計画を立てられるようになった。共働きのわが家では、貯蓄率50%前後を維持しながら結婚3年目を迎えている。
これだけの貯蓄率を保っていられるのは、コロナ禍になったことが大きく影響している。夫婦2人ともフルリモート勤務なので、お昼ご飯も自宅でつくって食べる。オフィス近くの定食屋に行って、毎日1000円はお昼にかけていたコロナ前では考えられなかった日常だ。
外出してコンビニやカフェなどでちょっとした出費が増える、なんてこともない。家計簿を見返すと、月の半分ほどは「ノーマネーデー」でお金を使うことなく1日を終えている。
もちろん、家族の協力も不可欠である。生活費をカバーできるだけの収入がなければそもそも成り立たないし、夫の協力なしでは実現するのはとても難しい。
夫も私と同じように、独身の頃のお金の使い方とはかなり違う生活の仕方をしているので、少しでも好きなことにお金を使ってもらえるように、自分で使いたい分を抜いたうえで家計簿に今月の収入を入力してもらうようにしている。
窮屈そうに見えるかもしれないけど、月末の達成感が快感
パートナーには心からそういえるのだが、いざ自分となると収入がそこまで多いともいえないので、家計の収入を増やすために給料の金額をそのまま入力してしまっている。
どうしても欲しい物があったときは、自分が所有するポイントで買うか、ポイントで買えない範囲の金額であれば夫に相談して買う。
客観的に振り返ってみると窮屈な生活に見えるが、幸いなことに自分はそのように感じたことは一度もない。それは、月末に当月の家計簿を締めるとき、「今月もこれだけお金残してやったぜ!」という達成感を得ることに快感を感じるからだ。
週末に買い込んだ節約食材たちでうまく献立をたてて、1週間のうちに使い切ることも、お金の面だけではなくて結果的に自分の料理スキルアップにつながっているし、食品ロスが出ないから環境にいいことをしている気がして自己肯定感もあがる。
消えない不安の正体は住宅ローン。目標実現のためにFPの資格をとった
ここまで自分なりに頑張って家計を管理してきたが、将来の不安はなかなか消えない。主な不安の正体は、住宅ローンである。
今後のライフプランを考えたうえで、自分たちの理想とする暮らしを実現するために、少し挑戦を込めた住宅ローンを組む予定だ。返済時の年齢を考えて、10年ほど繰り上げで返済することを目標としているため、引き続き、なるべく高い貯蓄率を維持していかなければならない。
口でいうのは簡単だが、本当に実現するために、そして不安を少しでも払拭して現実を考えていけるように、昨年FP3級の資格をとった。妊娠しながら仕事を続けている今も2級の取得に向けて勉強している。
結婚して家計簿をつけ始めて、今までお金ついて深く考えたこともなく、勉強してこなかった自分を知ることができた。知ることができたからこそ、今のしあわせな生活を守るために、私は今夜も家計簿と向き合う。