あなたがいなくなって1年が経ちました。
「もう」1年なのか、「まだ」1年なのか。
あなたとの別れはあまりにも急でした。
私はあなたがまだそこにいる気がするのです。

優しくて、笑顔が素敵なあなたが握ってくれた手は力強くも温かくて

あなたはとても穏やかな人でした。
また、あまり喋らない人でしたね。
会ったら一言、「元気かー?」
それだけ。

あとは一緒にテレビを見ていましたね。時代劇とか相撲とか。
ただ黙ってあなたの隣にいるだけなのにとても落ち着くんです。
あの時間が好きでした。

あなたはとても笑顔が素敵な人でした。
我が家の愛犬ナナに顔中を舐められても、笑いながらされるがままでしたね。
ナナはあなたのお家に行くと、あなたの定位置のソファに乗るんです。
あなたがいないことには気づいていると思います。
ナナはあなたが大好きだったから。
でも、ソファに乗って匂いを嗅いで、探すんです。
たまにじっとどこかを見つめているので、ナナはあなたを感じているのかもしれませんね。

あなたはとても優しい人でした。
私はあなたに怒られたことがありません。
姉の結婚式でグアムに行ったことを覚えていますか?
あなたは号泣する私の右手をギュッと強く握ってくれました。
あたたかくて力強い手でした。

あなたが亡くなって1年。お葬式に来た300人もの人たちを見た

あなたと最後に会ったとき、介護用の大きなベットに横たわるあなたは、意識が朦朧として起きている時間が短くなったあなたは、「帰るね」と声をかけた私に、やっぱり手をギュッと握りながら「もう帰るのかー?」と私の好きな笑顔でいつも通りに声をかけてくれました。

歩くことができず手足が細くなっていたあなた。
まともに話すこともできなくなっていたあなた。
あれは私の妄想だったのでしょうか。
でも、あなたの手は変わらずあたたかくて力強かったです。

あなたが亡くなって1年が経ちました。
あの頃は考えられませんでしたが私は今東京で働いています。
いとこたちもそれぞれ仕事を頑張っているみたいです。
ばあちゃんも新しい習い事を始めたみたい。
みんな元気だよ。ちゃんと生きてる。

なぜあなたが死ななくちゃならなかったのでしょうか。
この1年はそんなことばかり考えています。
たくさんの人から必要とされて、たくさんの人から愛されていたあなた。
じいちゃんってすごい人だったんだね。
私はあなたの偉大さをお葬式で知りました。

300人来たそうです。
小学校の同級生とか〇〇自治会会長とか。
〇〇よりっていうお花がたくさん並んでました。
お坊さんなんか5人来たんだよ?
お経どうやって読むのかなって思ってたらハモってたからね。初めて聞いたわ、お経のハモリ。

生きることを楽しんでいたあなた。
いろんなところに行ってたんだね。
どの写真を見てもたくさんの人に囲まれて笑っていました。
生きることが辛い私。
なぜあなたが亡くならなければならなかったのでしょう。私ではなく。
答えはいまだに出ていません。
納得もできていません。
もっと時間が経てば受け入れられるのかな。

いつかまた、じいちゃんに手を握ってもらえるように、こっちで頑張る

ねぇ、じいちゃん。
笑顔が素敵なじいちゃん。
私のたった1人のじいちゃん。
私の大好きなじいちゃん。
できることならもう1度またあいたい。1度だけでいいから。
「元気か?」
いつもみたいに言って。手を握って。それだけでいいんです。

あなたの声を忘れてしまいました。
あなたの手の温もりを忘れてしまいそうなんです。
あなたがいないことを思い出しては辛くなるんです。
あなたがいないところで生きることが辛くなるんです。
でも私はあなたに約束したから。
ばあちゃん任せてって。ちゃんと見てるからって。
だから私がまたあなたに会うまではまだまだ時間がかかりそう。
ばあちゃんが長生きするから!

あとはじいちゃんがそんだけすごいんだから
私も中途半端なままじゃいられないし。
あなたが誇れる孫になれるまで、こっちで頑張るから。
私がそっちに行ったら、「おぉ」っていつもみたいに声をかけてね。また手を握ってね。

じいちゃん、大好き。