最初に違和感を感じたのは25歳の時。
モデルをやっていた私は、とある事務所のオーディションで「これが25!?」と言われました。話し方が幼いから年齢の割に幼いのね、という意味でしょう。

いつもの私ではなく、もう少し大人っぽく話せばよかったのかな?とも思いましたが、もしそれで採用されてしまった場合それを続けなければいけないので、あとで苦しくなってしまいます。
これから長いお付き合いをしていただく方には、ありのままの自分を見せたいものです。

「私、大人だったのか!」子供に言われて初めて気づいた

2018年に前の職場を辞めて、次の仕事が決まるまで約1年かかりました。
子供の頃は毎日遊んでばかりいても生活できたのに、大人になると働かないと生きていけません。あの頃のように粘土遊びだけやっていられたらどれだけいいだろうな、と思う事もありました。

2019年にやっと知り合いから紹介された会社で働くことに。そこは学童保育でした。
子供嫌いな私が学童保育で働くなんて、どうせ長くは続かないし、早くこんなところ辞めてやる!と毎日思っていました。

学童保育で働くようになってから、いくつか気付いた事があります。
私は学生の頃、ろくに勉強をして来なかったので、子供たちに勉強を教えられない事がわかりました。
「これわかんなーい!」と言われると、私もわからないので「う〜ん」と悩んでいると、「大人なんだからわかるでしょ〜!?」と言われてハッ!としました。
今までは自分の心の中ではずっと子供だと思っていたので、「そうか!私、大人だったのか!」と思いました。

外では大人のフリをして、家に帰ったら子供

また、私は小さい頃からじゃんけんがパッと見で理解できません。しばらく考えていると誰が勝って誰が負けているのかってわかるのですが、ゲームなどで順番を決める時はなんとなくその場の雰囲気で流してきました。
大人になったらもうじゃんけんをやることもないし、いいなぁと思っていたら学童保育で働くことになり、何かとじゃんけんで決めたがるのです。しかも支援員が仕切らないと何も始まらない事も多いのですが、子供たちの方が頭の回転が良いので、何も喋らなくてもよくなりました。

子供優先で働いていると子供ばかり褒められて、大人は何かしてあげても褒められないのです。以前の職場では50代〜70代の人が多かったので、私はアイドル的存在になっていて、ジュースや缶コーヒーをもらったり、常に褒められていてそれに慣れてしまっていた自分もいます。
私は頑張り屋さんなんだ!と思っていたのに学童保育では缶コーヒーをもらう事もなければ、床の雑巾掛けをしても褒めてくれない。
ここの人は20代30代の若い人が多いので、自分の事で精一杯で周りに気が回らないんだろうな、と思いました。

学童保育では観葉植物のような気分にならないと務まらないと思います。外では大人のフリをして、家に帰ったら子供です。
仕事から帰る電車の中でも、母の作る晩ご飯は何だろう?って考えてます。