お元気ですか。
あなたを最後に見かけてから、6年と11ヶ月が経ちました。

お気に入りの服を着るのはあなたに見てほしいから

小学校を卒業式して、7回目の3月、最寄り駅で見かけた赤いリュックを背負うあなたは、身長も伸びて、顔立ちもすっきりして、それでも、優しくて深い眼は変わっていなくて、あなただと直感しました。

赤いスニーカーを履いていた私は、1週間前に受けた前期試験の結果発表を前に、日に日に不安を積もらせながら、中心街へ向かう電車をふわふわと待っていました。
そんな時に目の前に現れたあなたに、私は緊張しました。小学生では、好きなんて気持ちを理解していなかったけれど、あなたと偶然被った委員会やクラブ活動がある日はとても楽しみにしていました。薄ピンクのカーディガンや黄色のベスト、お気に入りの服を着るのは、あなたに会えるかもしれない日でした。

小学5年生になって、放課後児童クラブに通えなくなった私は、1つ下の学年のあなたに簡単には会えなくなりました。だから、偶然、委員会とクラブ活動が被ったのは、嬉しかったです。
どちらも、楽なものと言われていたので、お互い小学生にして、面倒くさがり屋の階段を登り始めていただけかもしれませんね。

秋にボランティア委員会に所属する生徒は朝校内の落ち葉掃きをしました。もっと木が増えて、葉をたくさん生やして、落ち葉がすぐにたくさん溜まれば、あなたに会える回数も増えるのにと、教室から木を恨めしく眺めながら、1週間に1回のボランティア委員会の活動日を心待ちにしていました。

でも、あなたは毎回掃き掃除に来るわけではありませんでした。透き通るように白い肌で、身体が弱そうに見えたあなたは、本当に身体が弱かったのでしょうか。私には確認をする術もなく、ただ、あなたがいない日は、心配になっていました。

6年と11ヶ月、ずっとあなたを忘れられずにいる

もう別れたから言いますが、誰かと一緒に歩いていても、少し気になっている人とデートの約束をするときも、この6年と11ヶ月、あの日から7年後にまたあなたに会えるのではないかと思っている私がいました。

小学生の時も、浪人生の時も、あなたに会った私は、何者でもない私でした。次に会うときは、何者かになれた私か、何者かになろうと努力している私でありたいと思い、色々なことを勉強し、挑戦しました。今も挑戦しています。
今なら、色々面白い話ができると思います。挑戦するときは、私に力をくれ、落ち着かせてくれる赤色のものを身に着けています。

私は初恋の思い出を胸にしまって生きていく

あの日から7年になる今月、もしあなたに会えたら、運命を信じてしまいそうです。でも、会えなくても大丈夫。思い出すだけで、優しい気持ちにさせてくれるこの初恋の思い出を大切にしまい置くことにします。
あなたに最後に会ったときに、お互い身に着けていた色である赤色を身に着けていたら、あなたに会えるのではないかと思っています。
私の身の回りには、赤色のグッズがどんどん増えました。深紅の口紅、真っ赤なマニキュア、ボルドーのニット、ワインレッドのスーツケース、エコバックまで赤でした。

今月も赤を頻繁に身に着けて、外に出かけようと思います。それも、今月で終わりにします。今まで、ありがとう。