おひとりさま、ソロ活など世の中には1人で何かをすることを意味する単語が溢れている。
コロナにより密を避け、1人で行動することを推奨されるようになった。
1人でいることを、寂しいと思う人もいれば気が楽になった人もいるだろう。

「ひとりぼっち」は仲間外れだという言葉を真に受けた小中学生の頃

特に小中学生の頃は、仲間意識が強く学校で1人行動をしている人を見かけると、「あの子ひとりぼっちだ。仲間はずれにされてるよ」と誰かが言っていた。
私もそんな言葉を間に受けて、「ひとりぼっちにならないように誰かと一緒にいなきゃ」と一緒に過ごしてくれる人を探していた。
幸い、どの学年になっても一緒に過ごしてくれる子はいた。

しかし、あくまで「一緒に過ごしてくれる」だけで好きなものや趣味も合わず、仲良くなれなかった。
相手に嫌われないように、毎日話すネタを探したり面白いことを言ってみたり、気を遣っていた。
本当は話したくない時には話さず、図書館でゆっくり本を読みたかった。
でも「ひとりぼっち」と思われたくないという気持ちが邪魔をしていた。

大学生になって、ひとりで過ごすことは楽しいんだという事に気づいた

大学生になっても、私はグループに属していた。
ただ変わった事として、ひとりで行動する時間を持つようになった。
授業が終わると、グループで昼食を食べたりおしゃべりをしたりすることもあったが、各々次の授業まで別行動を取っていた。

初めてできた自分ひとりの時間。
最初は嬉しいものの、どう過ごしたらいいか分からなかった。周りを見渡すと1人で過ごしている大学生が多くいた。ここでは、1人で行動しても「ひとりぼっち」とは思われないんだと感じた。
大学の図書館で読書や課題をすることもあれば、サークルの部室で楽器を弾いていることもあった。
人と合わせず自分の使いたいことに時間を使えるって、こんなに楽しい事なのだと気づいた。

ひとりでやりたいことをする満足感。自分について新しい発見も

社会人になった頃は、友達と毎日会える日々がなくなったことによる寂しさで、休日は人と会う予定を立てていた。
友達や恋人に会うと寂しさは紛れるものの、なんか疲れるし満たされない。
そこで、休日に予定を詰め込むことをやめて、ひとりで過ごす時間を作ってみた。

ひとりの時間には、見たかったアニメや映画を見たり、お昼からお酒を飲んだり、今の気持ちや人生についてをノートに書いてみたり……ひたすらやりたいことをやっていた。
やりたいことができる満足感と、自分ってこういうことが好きだったり嫌だったりするんだという発見ができ、ひとりの時間は充実していた。
それからは1週間の内にひとりの時間を必ず作るようにしている。

ひとりの時間は、物理的に人と関わることがなく「気が楽である」という点と、自分の心の声に耳を傾けることで「自分を大切にできたり新しい発見がある」という点がよいと思う。
もちろん人と関わる時間にも沢山よい点がある。だからこそ、うまく使い分けて過ごしてみるのもいいかもしれない。