昔から、理想ばかりが高かった。

アホみたいな話だけど、洋画オタクだったこともあり、
「学生時代は才色兼備のハーマイオニーに並ぶ女子に」
「社会人になったらNYを颯爽と歩くアン・ハサウェイのようなキャリアウーマンに」
「プライベートは『君に読む物語』のアリーみたいに、自由でスマートな女性になって」
「職場や取引先で出会ったイケメン外国人と順風満帆に交際・結婚をして」
「可愛い赤ちゃん、祝福してくれる家族や友人に恵まれ」
「広い海辺の家にすみ、年に数回は自家用フェリーで海外旅行」
みたいなライフプランを本気で信じていて。

今年で25になるのにアン・ハサウェイどころか、まだハーマイオニーにもなれていないことに愕然とした。
そもそも、洋画レベルのライフプランを実現する努力すら何もしていなかった。
ダラダラと働き、休日はのんびり過ごし、時々アマプラを見て洋画の世界に浸り、iPhoneの壁紙をアン・ハサウェイにしているだけだった。

理想から遠のくばかりの人生。気づけば生きる意味もなくしていた

現実の私の人生は、ケータイ小説みたいだった。
家庭内暴力が当然の家庭で生まれ育った。
学生時代は彼氏をコロコロ変えることで同性に嫌われたり、バイト先の社長と付き合い、無惨に振られたり。

社会人になってからは2回り年上の弁護士との婚約破棄、慰謝料を請求され、いちゃキャバで稼ぎ、パパ活を始め、睡眠不足とストレスでニキビが増え、休日は1日中寝て過ごすか、昼職の残業。
セルフケアの時間も余裕もなく、心身ともにボロボロで、理想に近づくどころか大幅に遠ざかっていた。

もう、友達に相談できるレベルじゃないなって自分で線引きしてしまって、誰にも相談できずにいるから、余計主観的になって。
どんどん自分のことが嫌いになって、朝起きる意味も、仕事に行く意味も、生きている意味もわからなくなって。

誰にも必要とされていない、誰の役にも立てない、誰にも羨ましがられない、誰にも愛されない自分なんて、生きている価値がないとまで思ってますます悲観的になって。
より一層理想から遠のいてしまっていて。

「今なら」まだ間に合うから、大好きでいられる自分を目指す

いま一番欲しいものは、理想を現実にする力。
何度も何度も理想を現実化するためのメソッド本を読んだし、人生の先輩から色々な助言をもらった。
理想を現実にする力に関する知識だけは豊富にある。
なのに今、それを実行する力がない。
自制心が怠惰に負けてしまって、1歩も進めていない。
完璧ばかり理想に掲げて、現実を直視できていない。
かといって、現実を受け入れ、諦めることはもっとできない。

ならば、理想を現実にするしかない。
敵は怠惰心とプライドの高さ。
「今さら」じゃなくて「今なら」まだ間に合う。
人生捨てたもんじゃないなって5年後、10年後に言えるように。
理想を現実にする力を今日から養って、アン・ハサウェイにはなれないかもしれないけれど、自分史上最高の自分に、自分が大好きでいられる自分に、近づけるよう努力したい。