私は今、二拠点生活というものを夢見ている。
二拠点生活とは、2つの地域に拠点を持ち、それらを行き来するライフスタイルのことを指す。
私は今、地方の田舎の実家で暮らしている。
それとは別に、月に1週間ほどだけ滞在する東京の住処が欲しいのだ。
そんな二拠点生活を支援しているサービスもあり、おしゃれで交通の便の良い都内のホテルを毎月1週間だけ借りられるプランもある。
私はそれがしたい!

「推し」に会えば元気になれるから、できる限りイベントに行きたいのだ

理由は応援しているタレント、いわゆる「推し」のイベントでしょっちゅう東京に行くからだ。
いや、しょっちゅうは盛った。
実際は月に1度か2か月に1度行けるかどうかだ。
「推し」のイベントは、ほぼ毎週末あるというのに。
私の実家からは交通費だけでも、都内のイベント会場に行くだけでかなりの額が飛ぶため、なかなか参加することができないのだ。
重度の限界オタクなので「推し」の全部のイベントに行きたくて、行けない時は泣いている。

イベントに全部参加できるオタクが偉い!というわけではない。
ただ生で会える「推し」の破壊力は本当にすごい。
エフェクトのようにキラキラ輝いているし可愛いしかっこいいし尊いし、きっと人を癒す何かオーラが出てるんだな。
本当に元気になれるからできる限り行きたいし、会いたいのだ。
「推し」がクラブのママだったらに毎晩通って、端っこの席で眺めているのに。

私の地元は「推し」が生まれ育ったところ。だから出たくない

だったら東京に引っ越せ!と言われるかもしれないが、それは無理な話だ。
今の私は、会社をクビになり、次のアルバイト先も見つかっておらず、失業中のアラサー二ートだ。
ちなみに大学を中退してから8年ニートをしていたので貯金も全然ない。
アラサーと言う年齢で職歴もあまりなく、会話が極端に苦手などの特性も邪魔して、今後普通に会社に就職するのは困難だとも言われている。
しばらくは日雇いの派遣でどうにかするしかないかなと思っている。
少なくて不安定なお金で、何もかもが高い東京に引っ越すのは非現実的だ。

そしてたとえお金があっても完全に東京に引っ越すことはしたくない。
理由は私の「推し」と地元が同じだから。
そう、今私が住んでいる町は、「推し」が生まれ育ったところだ。

私は昔から「なんでこんな田舎町に生まれたんだろう」という感情に苛まれていた。
テレビやSNSで話題になるお店に行くことも叶わないし、不便極まりなくて大した娯楽もないつまんないところ。
ただ「推しと同じ」と言うだけで自分の住む町にかなり誇りを持てるようになった。
不便ではあるが自然はたくさんあるし、最近ではおしゃれなカフェもできた。
オタク仲間もたくさんいて、それぞれの推しについて語るのも楽しい。
今は地元サイコー!という類の人になっている。
「推し」もたまに地元トークを繰り広げる。
詳しい居住地はもちろん知らないし、正直「どこのことを言ってんの?」ばっかりだが、やっぱりワクワクする。
実家に住んでるだけで「推し」の聖地にいる気分だ。

二拠点生活の東京の物件を見て、未来への期待に胸を膨らませる

東京のイベントがある時には東京の住処に、そうじゃない時は推しと同じ町で暮らすことが、私の理想の二拠点生活だ。
ただ結局のところ、東京と地元を行き来する交通費がかかる。
東京のホテルの部屋も1週間滞在するとなると、少なくとも数万円はしてしまう。
そして、二拠点を行き来するにはそれなりのスケジュールに融通が効く仕事をしなければならない。
都内に住んでいるファンの仲間も、イベントが重なるとチケット代だけでも厳しくて参加を見送る、またイベントの日に仕事があって参加できないと言う方はたくさんいる。
お金も時間も余裕ないと、二拠点生活も推し活も満足にできないのが現状だ。
そうなれば、短絡的に「場所が制約されないノマドワークができて、自由に時間を使えるフリーランスでバリバリ稼ぐしかねえな!」と考える。

だがどんな個人事業主でも金銭面は苦労すると聞くし、雇用保険は入れないし、会社や組織でまともに働けない奴が、自分で営業して仕事を取ってこれるのだろうか?
そもそも自分、人様からお金もらえるような特技があるんか?
そんな不安と怖さが襲いかかる。
8年間のニート生活のハンデがあって、得意なことはあるけどまだひよっこで経験不足な自分には、本当にハードルが高い。なかなかに修羅の道だと思う。
ただ、楽しくてキラキラした目標を持つことは、毎日のモチベーションにつながる。
夢見ることは悪くない。
二拠点生活を応援するサービスの中には、低価格プランも誕生している。
どうにか必死にがむしゃらになれば、手が届くかも!?と言うギリギリ現実的なラインだからこそ頑張ろうと思える。

不安や怖さより「頑張ろう」が勝つ目標をもうすでに手に入れていることは私の武器。
時々、二拠点生活の東京の物件を見て、未来への期待に胸を膨らませる。
不安が一番の敵だ。不安と戦える武器は、いくらあっても良い。