自分の顔も体形も嫌い。死んで生まれ変わりたいと思うほどに

小さい頃から、自分の容姿が好きになれなかった。
二重じゃない顔も、美人だと言われるママと比べられる骨太の体型も、座るとはみでる足のお肉、夏にはカーディガンが欠かせない腕の脂肪。
全部全部嫌いだった。
そんな私にひけらかすかのように周りはみんな細くて、細さが全てだと言わんばかりの世の中でこれから生きていくと思うと本当に嫌だった。
なんで私だけこんなに太いんだろう。そんな思いは毎日募った。

好きなものを好きなだけ食べてたのなんて、小さい頃だけだし、野菜も食べてる。
カロリーの高いものは小学生の頃以来胃が拒否してしまうから食べていないし。
なんで、私は太っているんだろう。
そんなふうに、涙を溜めてママに相談しても返ってくるのはトゲのある言葉だけ。
「そんなに言うなら、痩せたらいいんじゃない?」
「誰に似たんだろうね〜ママは細いのに」
そんな言葉を向けられるたび、「死にたい」と願った。
死んで、生まれ変わったら細い私になれるかもしれないと何度も思った。

いらない脂肪が消えたら自信を持って生きられるのだろうか

でも、「華奢な身体」を手に入れるために死ぬ勇気も、痩せるための努力をする気力さえなかった私は、未だに、自分をどうしても好きになれないでいる。

インスタやYouTubeで見かける、「ダイエットで人生変わった」「人生最後のダイエット」なんていうタイトルを横目に、ぺえちゃんや藤原しおりさん、野呂佳代さん、あさぎーにょさんのyoutubeを見て、
「こんなふうに自分を愛して、自分の心に素直に生きられたら、どんなに幸せだろう」
そんなふうに思いながら、ベッドに入るのが私の最近の日課だったりする。

でも、ほんとに痩せるだけで 私は幸せになれるんだろうか。
お腹のぷにぷに、足のお肉、いらない脂肪たちが消えたら自分に自信を持って人生を生きられるんだろうか。

そもそも、考えるより先に行動したほうがいいのでは?
ここ数年、そんなことばかり思いながら、私よりも少し太めな女性をみて、「私はまだ大丈夫」なんて思ってしまう自分に嫌気がさしている。
綺麗な人と比べて、自分が安心したい時も比べて、私は一体何がしたいんだろう。
比べたところで、好きな自分になれるわけでも、痩せられるわけでもないのに。

私が欲しいのは、周りの目を気にせず、自分が好きな自分

私は、もっと華奢な身体がほしい。
もっと自分に自信がもてて、自分を好きな自分がほしい。
周りの目を気にせず生きられる自分が欲しい。
ほしいものだらけのこの世の中で、こんなふうに自分と同じ思いを持ちつづけている女性は、どのくらいいるんだろうか。
弱みも見せられない、周りに本音を言えない、日々の癒しがなんなのかわからない暗い部屋のすみっこでアニメを見ながら痩せたいと思っていたり。
何が好きで何をしている時が楽しいのかもわからなくて叫びだしたいけど、そんな気力もない。

日々生きているだけで精一杯。
誰も私をわかってくれない、それでも誰かにわかってほしい。
そんなネガティブとの戦いに明け暮れる戦士は、私以外、いるのだろうか。
寂しがりやで独りぼっちな私は、もっとこういう気持ちを共感し合える場が本当は心の底からほしいのかもしれない。