練習嫌いが原因で9年続けたピアノを辞めることになるも、抵抗はなく

私が今欲しいもの、それは生きる理由、目標。

小学1年から中学3年までピアノを習っていた。
ピアノ教室ではそれなりに期待もされていた。発表会は毎年一部とニ部があり、各部前半は小さい子や始めて間もない人、後半になるにつれて大人や上手な人が演奏するよう先生が毎年順番を組んでいて、わたしは毎年後半、数回トリを務めたこともあった。

私の両親は私の演奏を一度もビデオに撮ったことはなかったけれど、他の子の保護者達は自分の子供の勉強用にと、毎年の私の演奏を録画していた。
だけど昔からずっと練習が死ぬほど嫌いで、中学3年生の時に、練習をしないからという理由で母にピアノ教室を辞めさせられた。

辞めたくないから、と練習を始めるほどは私に熱意はなく、特に抵抗することもなく9年間の私のピアノ人生は終わりを告げた。

辛いことがあっても目標が見えていた分、夢に向かって頑張れた

高校では弓道部に入部した。運動神経がなく身体を動かすセンスもない私はなかなか結果を残せず、大会のメンバー選抜にも落ち続けた。それでも3年間自分なりに頑張って、仲間と楽しい日々も過ごし、最後の大会では学年の半分しか出場できない大会のメンバーに選ばれた。大会で結果を残すことはできなかったけれど、悔いなく3年間の弓道生活を締めることができた。

高校卒業後、役者になりたくて専門学校へ進学した。演技だけではなく、歌、ダンスも必修で、それぞれ選抜メンバーが選ばれたり、定期公演の配役で順位が顕著に出る環境は辛いことも沢山あったけど、目標が見えていた分頑張りやすかった。
失敗も後悔も沢山あるけれど、卒業公演の舞台では美味しい役をもらえたし、卒業式では学年の代表生徒として表彰された。

そして今、専門学校を卒業して丸6年が経った。卒業後地元を離れ事務所の養成所に入るも、自分のやりたいことがわからなくなり、養成所は半年で辞めてしまった。
その後も自分なりに夢を追い続けていたが、これをこの位頑張れば夢が叶うという世界ではもちろんなく、どこで何を頑張ればいいのかわからなくなり、何も成し遂げぬまま年だけを重ね、私はきっぱりと夢を諦める決意をした。

誰かから与えられる頑張ることがない今、人生を頑張る目標が欲しい

そして今、私はどこに向かって日々を生きていけばいいのかわからず、自分の人生で迷子になっている。
学生時代は良かった。これを頑張りなさい。というものが大人から与えられて、それに向かって頑張ればいいからだ。成功の多い人生では決してなかったけれど、努力でそれなりに結果を残すことはできていた。

しかし今は、何を頑張ればいいかも、どこに向かえばいいかもわからない。
自分は何をしたくて、どこにいきたいのか。
どうなりたいのかがわからず、ただ漠然と日々だけが過ぎていく。
このままではいけない。このままでいたくはないと思うのに、どうしたらいいのかがわからない。

だから私は今、自分が今後の人生を頑張る為の夢が欲しいのだ。日々を楽しく生きるための目標が欲しいのだ。
私は生きる理由を探して、今日も生きる。