昨日、何を食べたか思い出せない。本当にやばい時なんて、さっき食べたランチすら思い出せない。自分が何を食べたいか、ちゃんと考えずに「なんとなく」選んでるからだと思う。
なんとなく買ったものは、なんとも思わず手放せてしまえる
可愛いと思ったらすぐ服を買って、すぐ捨てる。アクセサリーなんて、出かけたらすぐ無くしちゃうから、消耗品みたいなもの、とまで思っていた。
あれ、私なんでこれ買ったんだっけ?これの何が好きだったんだっけ?思い出せないから捨てちゃう。断捨離は大切だからね。はやってるし。
全部「なんとなく」買ったものだから、「なんとも思わず」手放せてしまえる。
そんな私にある日飛び込んできた言葉は、「あなたの選択が、森の生き物を助けます」。生活用品をなんとなく選んでいた時に目にしたキャッチフレーズだった。
それは、この商品を買ったら売上金の一部が自然環境を保護する活動に当てられるというもの。
「こういうのは胡散臭いから騙されちゃだめだよ」と言われて育ってきたが、気づいた。
今、この商品を買おうとしているのは、私なんだ。そしてこのお金は、私が稼いだお金なんだ、と。
大人になるまでは、お母さんの選択した物に囲まれて育つしかなかった。子供だからそれは仕方のないことだ。
でも、私は今、もう大人になって、自分でお金を稼げるようになった。改めてそう気付いた時、私は私のお金を、私が納得することに使いたい、私のために使いたい、と心から思った。
数ある商品の中からその商品を買った時、どんなアクセサリーを買った時より嬉しかったのを憶えている。私は納得して、この商品を選び取ったんだ!この商品を応援したいと思ったんだ!と。
自分に向き合って、自分の意志で選んだ買い物は納得感が大きかった
帰ってからその会社について、その製品について調べた。
その商品やボトルは植物由来の成分から作られているとのことで、動物にも負担がかかっていない上に、いずれ自然に還るものだそうだ。
それを知って、無性に嬉しくなった。まるで一石二鳥した気分。そして今後は、そういったことも事前に調べて商品を選べるようになったら、より納得感も大きい、と学びになった。
なにより、「私は私の意志で買い物をしたんだ」「この商品を買って、こういう商品を応援したいと思ったから買ったんだ」と自分の購買活動に意味を見出せたこと、自分の購買活動に納得できたことが嬉しかったのを憶えている。
「なんとなく」自分の意志を決定することから、自分の望みを本当の意味で叶えてあげる、自分に向き合うということがこんな簡単なことから始められるなんて、思ってもいなかった。
エコな選択をすることは自分の声を聞くという大切なアクションだから
そして、私にとってエコな選択をするということが、自分と向き合うことに繋がるなんて。何かの役に立てるなんて。
SDGs、環境保護、地球温暖化、エコ、プラスチック問題、全部他人事だと思っていた。マナーだし、皆やってるから私もやろうとは思えても、私一人が頑張っても……という気持ちを拭えなかったのは事実だ。
もしかしたら私のしていることは微々たることで、世界を大きく変える力なんてないのかもしれない。でも私はエコな選択をしていきたい。環境のためはもちろん、なにより自分のために。
私にとって、エコな選択をするということは、自分の声を聞くという大切なアクションでもあるのだから。