私にできる「ちょっとしたエコ」って何だろう?思いついたのは、ありきたりなものだった。

自分でいうのも何だが、エコな行動は幼い頃から習慣化されていたと思う。
私の地元はゴミの分別が厳しい自治体で、母に教わりながらゴミの分別に取り組んでいた。地元のゴミ拾い行事にも積極的に参加していた。

思いつくエコは実行済み。それ以外に思い浮かばなかった

2020年7月からレジ袋が有料化され、そこからエコバッグを持つのが主流となった。一方私は、それ以前からエコバッグや使い回しのレジ袋を持参して買い物をするのが当たり前だった。
最近では「手前取り」が呼びかけられている。これに関しても陳列棚の手前の方が賞味期限が近いことを知っていたため、前々から実行していた。食費を浮かせたいという理由から、割引食品もよく買っている。

それ以外に実行できそうなエコは、正直思い浮かばなかった。

昨今ではSDGs(持続可能な開発目標)への取り組みが注目されている。SDGsでは世界の人々が豊かに暮らせるための17の目標項目が定められており、2030年までの目標達成を目指している。SDGsは2015年に採択されたが、これはMDGsから引き継がれたものである。

MDGsとは「ミレニアム開発目標」のことで、8の目標項目から成る。主に途上国の課題解決を重視していた。2015年までの達成を目指していたが、未達成の課題が残っていた。さらに先進国にも共通的に課題に取り組むことが必要とされ、MDGsを引き継ぐ形でSDGsが掲げられた。

MDGsとSDGsを比較し、誰でもできそうなエコを考えてみた

そこで私はSDGsを改めて調べ、MDGsとSDGsを比較し、一人ひとりが誰でもできそうなエコを考えてみた。

まずは「6. 安全な水とトイレを世界中に」。これはMDGsから引き継がれた項目だ。
日本は水やトイレに困っていない人が多いと思うが、生活排水で無意識に水を汚染している。きれいな水を今後も使っていくためには、汚れを紙や布で取り除いてから洗う、大量の調理油は処理剤で固めて捨てるなどの対策がある。
ちなみに私は一度溜めた風呂の湯を2日間使う。風呂においだき機能があってありがたい。

次に「12. つかう責任 つくる責任」。これはSDGsでできた項目だ。持続可能な生産・消費活動を目指す。
これに関して、前述したエコバッグ利用や手前取りなど、誰でも実行しやすいのではないか。食事の際に「食べきれないから残す」行為をしないよう意識するだけでもエコだと思う。

そして「13. 気候変動に具体的な対策を」。こちらもSDGsでできた項目。気候変動の影響に対策を講じるものだ。
私がパッと思いついたエコな行動は電気やガスの節約だった。さらに調べてみると、「災害に備えること」もエコに繋がるらしい。具体的には、避難場所やその行き方を把握すること、防災バッグを用意することが挙げられる。
これは目から鱗だった。たしかに大規模な災害が発生すると、電気やガス、水道といったインフラを自由に使えなくなり、誰もがそれらを求める行動に走る。しかし、防災バッグを持ち、指定された避難場所で過ごすことで、滞ったインフラに頼らず数日間は生活できるだろう。

災害対策もエコな活動のひとつ。比較して得られた新たな知見

SDGsを調べ、MDGsと比較したことで、一人ひとりができるエコな行動を見直し、新たな知見を得ることができた。
私に響いたエコな行動は、やはり「災害対策」だ。引っ越した際に防災バッグを自分で作ったが、それから1年ほど見直していない。いい加減見直さなければと自分に喝を入れた。サイトなどで正しい情報を得て、必要品をリストアップして買い揃えたいと思う。

最近は大きな地震が多い。過去に何度か発生し、連日ニュースで取り上げられていた大震災の再来も遠くはないだろう。それに備えた定期的な防災グッズの買い出しが今の「ちょっとしたエコ」の目標だ。それを習慣化できるよう、意識的に日々を過ごしていきたいと思う。